【作例多数】NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sでポートレート撮影

z70-200

遂に購入 念願のZ70-200 VR-S

50mm f1.2s ですっかりZマウントの描写に惚れ込み、手持ちのFマウントをZマウントにZ(絶)賛入れ替え中!そしてF マウントの70-200 VR2(現行の一つ前)を下取りして遂に購入 念願のZ70-200 VR-S!
これから風景や夜景、パノラマにバリバリ使っていきたいけど、その前に桜散る寸前の大阪でポートレートを撮ってきましたよ\(^o^)/

ムムム。。なななな!この描写は!!!!もう単焦点いらんやん!?

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ロケーションとモデルさん紹介

毛馬桜の宮公園 (けまさくらのみやこうえん)

大阪城付近、桜のとっても綺麗な公園です。満開ちょっと過ぎ、もう葉桜も多く見られるときに訪問しました。この日は曇り空、日差しも柔らかでポートレート日和でした

Izumi さん

モデルは私のブログ初登場のIZUMIさん。「レフ版いらんやん!」と思うぐらい肌が白いとても素敵な方。町並みや風景に自然に溶け込める不思議な魅力を持っている方です。

Z6/ AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

izumiさんのインスタアカウントはこちら

描写比較① 同構図・焦点距離の比較

まずは焦点距離毎に同じ構図になるように撮ってみました。ワイド端の70mmから始めて85mm,105mm,135mm,200mm と焦点距離を変えて撮影します。同じ構図になるように少しづつ被写体とは離れていきます。


70mm

70-200mm f/2.8 VR Sで撮影した女性

85mm
単焦点レンズでおなじみの焦点距離。ボケ量ではF1.4、F1.8には及びませんが非常にクリアで抜けの良い描写です。

70-200mm f/2.8 VR Sで撮影した女性

105mm

被写体と少し距離を撮っての105mm。 脚で調整しているので構図が若干づれましたが、85mm との違いはその背景。ぐっと圧縮されてるのが分かるかな?

70-200mm f/2.8 VR Sで撮影した女性

135mm
Zマウントでの登場が望まれる135mmの単焦点。当分リリース予定はないので、それまではこの70-200F2.8で我慢しましょう! というより単焦点いる?

70-200mm f/2.8 VR Sで撮影した女性

200mm
テレ端の200mm。見てくださいこの上品なボケ。背景がぐぐっと被写体に近づいて、不要な情報を整理できるのが200mmの醍醐味ですね。

70-200mm f/2.8 VR Sで撮影した女性

モデルさんのすぐ後ろにある木、その後ろにある柵・背景との関係に注目して見てもらえると焦点距離毎の違いがわかりやすいと思います。

70−200F2.8 こぼれ話① 最高の描写! でも・・・重い!

描写に惚れて・・でも徐々に出番が減ってくる?

【描写はピカイチ!でもその重さと大きさから、だんだん使わなくなって防湿庫の門番になる・・・】これは70-200 F2.8系の重量系レンズ購入後に本当に良く聞く話です。

私の場合も70-200 VR2(F)は娘のイベント(特に小学校の運動会!)では大活躍でしたが,その後子供の成長につれてイベントでの使用が激減。広角好きなのが相まって普段の撮影では「望遠域は、まっいいか・・」と、持ち出すことがなくなりました。
(その代わりに望遠域は105mm マクロを良く使ってます)

今回のZ70-200 購入は結構迷いました。まだ噂程度のZ70-200F4を待った方が良いのではないか・・・

とはいえ、Zのボディが軽くなった分、総重量も減り、最近は重量級単焦点を使っていて妙な自信がついてしまい、購入に踏み切りました。

以下重量の比較です。


Fマウントの70-200 VR2 をZ6で使った場合

Z6(675g)+ FTZ(135g)+70-200 VR2 (1540g)=2350g


NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S

Z6(675g)+Z70-200 (1440g)=2115g ※三脚座あり

Z6(675g)+Z70-200 (1360g)=2035g ※三脚座なし


ちなみにFマウントのフルサイズD810と比較すると
D810(980g)+ 70-200 VR2 (1540g)=2520g

Zボディが軽量のため確実に重量が減ってますね!

ポートレートなど手持ちの場合三脚座も外すことも多いと思います。そうなると
約2kg! ですよ!これって意外に軽くないですか?

描写比較② 同場所からズームして撮影

70-200mm f/2.8 VR Sで撮影した女性
z 70-200/f2.8, iso80,135mm

本編に戻ります。次は同じ場所から撮影してズームでどう画角(構図)が変化していくか見てみますね。


70mm

70mmでは被写体の前に置いたレフ板が写ってしまっていますね。


85mm

70-200mm f/2.8 VR Sで撮影した女性

105mm

70-200mm f/2.8 VR Sで撮影した女性

135mm

70-200mm f/2.8 VR Sで撮影した女性

200mm

70-200mm f/2.8 VR Sで撮影した女性
200mmでここまで寄れます!

この写真の例ではまず200mmのボケと圧縮効果を生かした構たいと思い焦点距離を200mmにセット。それから脚を使って構図を微調整。200mmの単焦点レンズを使っているイメージですね。

70−200F2.8 こぼれ話② ズームで迷う!構図に迷う(TOT)

焦点距離で迷う!

ズームレンズ使用時にありがちなのが、ズーム出来ちゃう所にむやみに引いたり寄ったりして構図に迷うということじゃないでしょうか?

特にポートレートでは、モデルさんのお顔をもっとズームして撮りたい!、体全体を撮りたい!いろんな欲求がファインダーを覗いているとムクムクと湧き上がるじゃないですか!
ただしそんな要求の全てに従っていては良い写真は撮れません(汗)

そこでオススメな方法が焦点距離を決めてから構図を作るということです。

70-200mm f/2.8 VR Sで撮影した女性

ズームはズームのためにあらず

この写真の例ではまず200mmのボケと圧縮効果を生かした構たいと思い焦点距離を200mmにセット。それから脚を使って構図を微調整。まさに200mmの単焦点レンズを使っているイメージですね。

次の写真は上の200mm を撮った後にズームを使って撮ったバリエーションです。(画像クリックで大きく見れます)

抑えのカットを撮った後、ちょっと引いたり寄ったりしてバリエーションがすぐ撮れるのも70−200の便利なところですね。

ズームレンズの構図作りで迷わない秘訣は:
撮りたい焦点距離を決める→脚を使って構図を決める→ズームで微調整

この順番で構図を決めると良いと思います。

描写比較③ 前ボケを食す!

70-200mm f/2.8 VR Sで撮影した女性
Z7/ NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S: 200mm, f2.8/ iso100, 1/160sec,

このレンズを使っていて非常に驚いたのがそのボケの美しさです。まるで単焦点レンズを使っているかのようです。特に前ボケの美しさは特筆もの。以下の作例で至極の前ボケをご堪能ください。(画像クリックで大きく見れます)

これだけ美しい前ボケ、是非積極的に画作りに活かしていきましょう!

上の作例はこういうシチュエーションで撮りました

70−200F2.8 こぼれ話③ 最短撮影距離

70−200 F2.8 VR 最短撮影距離 今昔

この最新70−200F2.8はめっちゃ寄れるんです!

ちなみにどこまで寄れるかというと・・

NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S: 焦点距離毎の最短撮影距離

0.5m(焦点距離70mm)、0.63m(焦点距離85mm)、0.68m(焦点距離105mm)、0.8m(焦点距離135mm)、1.0m(焦点距離200mm)

NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S 主な仕様:

数字で見ても分かりづらいですね。
はやい話、ほとんどのケースで、あ!もう寄れないや・・・ (TOT)
ということがない距離なんです。
ちなみに、Fマウントの 現行70-200 F2.8の最短撮影距離は
NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR : 1.1m(ズーム全域)
NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II : 1.4m(ズーム全域)

となっています。

ちなみに下の写真は135mm で街中の花壇を撮りました。

70-200mm f/2.8 VR Sで撮影した花壇の花

焦点距離を200mmにして最短撮影距離で撮影するとこれぐらい寄れるんです。

200mm

Fマウントの現行2.8Eのズーム全域最短撮影距離1.1mも当時かなりの驚きでしたが、Zレンズは(焦点距離毎に差異はありますが)ワイド端70mmにいたっては50cmですよ!
もうテーブルフォトもいけちゃう距離感ですね\(^o^)/

描写比較④ 単焦点レンズ とボケ量の比較

70-200mm f/2.8 VR Sで撮影した橋と
女性
Z7/ NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S: 175mm, f2.8/ iso200, 1/200sec,

単焦点レンズはもういらない?

いくら70-200 F2.8 が凄いレンズとはいえ、やはりポートレートにはF値が明るい単焦点レンズの方が良いのでは? そのご意見はごもっともでございます。やはり単焦点F1.4やF1.8とF2.8のボケの差というのは確実にありますね。今回持ってきた単焦点レンズでその写りを見てみましょう。


AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

わずか385gの軽さに、身も心も軽くなりますね!
しかし写りは開放では独特の柔らかさを描き、少し絞るだけで繊細でありながらシャープな画を結像させます。それはまさに桜の花弁のような写りを見せるFマウント至極の名玉です。


AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

未だに姿を見せないZ 85mm F1.4s(?)、それまではFTZ経由でこのFマウントの名玉を使い続けている方も多いでしょう。「85mmF1.8G と遜色ないよ」、という声も聞きますが、それはこのF1.4Gを使ったことのない方々の戯れ言ですのでご注意を。繊細さと柔らかさを併せ持つ究極の85mm だと思います。


AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED

出ました! Fマウント究極のポートレートレンズ105mm F1.4e \(^o^)/
FTZとの相性・バランスもバッチリ!このレンズで培われた三次元的ハイファイのボケ味は確実に70-200 VR-Sに継承されています。作例は全て開放f1.4 です。

同構図105mm ボケ比較 F1.4E VS 105mm (70-200 F2.8)

次の作例はほぼ同じ構図で105mmで比較してみました。

そろそろ‘ボケ’(だけ)に頼るのはやめてみたら

明るい単焦点レンズを使えば背景はめっちゃボケます! 
ただそれが良い写真(ポートレート)かどうか、というのはまた別の問題ではないでしょうか。

「ボケれば良いってもんじゃないんだよな〜」

そう!そうなんです!
そう思ったあなたはボケに頼らないポートレートを撮る時が来たのかもしれません。
背景も考慮してしっかりと構図を決めればF2.8のボケ量でも充分、もしくは最適なのでは?
そう思わざるを得ないZ70-200F2.8の柔らかいボケを見ると思ってしまいました。

70−200F2.8 こぼれ話④ AF と VR

70-200mm f/2.8 VR Sで撮影した女性

進化を実感 のAF (オートフォーカス)&VR(手ブレ補正) 

これは本当に技術の進化を強く感じるところですね。

まずAFは(どのZレンズにも共通していますが)本当に静か。静か過ぎて「AFスイッチ切れてるの?」と撮影中何回か確認してしまいました。
スッと動いてピタッと止まる。そう!まさしく忍者AF!

THE!安心感 Zを使う理由がここにもある

そして「ピタッ」の方のVRです! 
70mmでもビタッ!105mm でもビタッ!135mmでもビタッ!!
そして200mmでもビッタッンコ!!\(^o^)/
どんな焦点距離でも、まるでそこだけ時間が止まっているかのようです。

上の写真の瞳の部分を拡大しました。SSは1/200とまだまだ余裕がありますが、スカッと合焦して瞳に吸い込まれそうですね!

瞳の周りを拡大。200mm;この解像感・・・たまりません

描写比較⑤ 夕暮れ時に逆光性能を試す

日も暮れて丁度強烈な西日が差し込んできました。最後に逆光で撮影します。
「ナノクリスタルコート」と「アルネオコート」の相乗効果か太陽を背に受けても全く普通、全く自然に撮影できてしまいます。レフ板で影を起こそうと思ったのですが、その必要もなかったです。

とりあえずの「まとめ」

軽さは正義。でも世の中には必要な重さもある!

このレンズめっちゃ軽いんです!!!\(^o^)/と言ったらちょっと嘘になります・・・。

でもZボディ自体の軽さとその秀逸なバランスで
「重っつ!!!持ち出すのやめよう(+_+)」

という気持ちには絶対にならないと思います。
なんというか、このレンズのは重さは心地よい重さなのです。

今後技術革新が進んで、同描写、それ以上の機能を搭載した軽いレンズが出てくるかもしれません。でも現時点はこのレンズの重みには重いだけの意味があるということです。

その価格には理由がある

高い買い物でした。(TOT) でもめっちゃ良い買い物でした\(^o^)/
(お陰様でまた防湿庫の風通しが良くなりました)

コスパの良いサードパーティのレンズもあります。
FTZを経由してリーズナブルな現行の70-200F2.8Eをチョイスしても勿論良いと思います。もしくは旧型の70-200 VR2(今回下取りに出した)にいたっては中古で90000円台で手に入れられます。

しかしあなたがZを選んだからには、やはりZマウントを選ぶべきなのではないでしょうか!!

Zレンズは高いと思うかもしれません。でもその値段は適正だと私は思います。なぜならそれはレンズに凝縮されたニコンの歴史と技術それはもはや芸術といっても過言ではないでしょう)と信頼の値段なのですから。

唯一無二のF2.8

いずれ軽量高性能なZ70-200F4が出るかもしれません。しかしF4 はどう転んでもF2.8にはならないです。それはあなたがこのレンズを付けてZのファインダーを覗いた瞬間にすぐに理解できると思います。
そう!このレンズでしか撮れない画があるんです。

重い”を“想い”に変えてどんどんシャッターを切りましょう!

140mm めっちゃ綺麗な後部ボケ: クリエイティブエフェクト「Denim」 60%ぐらいがちょうど良い。Denim好きなんすよ。

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