景観地として有名な赤目四十八滝。大小様々な滝がありその数合わせて48!というのは大げさで実際には地図上で名称のある 滝はポイントは26ほど。これまで何度か撮影に来ておりますが、今回始めて全滝撮影に挑戦! 14mmの超広角レンズでありながらフィルターも使え軽量なZ 14-30mm f/4S をメインにチャレンジです。
計画と装備
往復約7kmの渓谷。その道中に点在しているく全ての滝を撮影するための機材は少ない方が吉。あれもこれも、と持っていきたいところですが体力面を考慮する必要もあります。
隠し味に ソフト(デフュージョン)フィルター
滝の撮影にはソフト系フィルターが合うんです!水の部分や木漏れ日、特にハイライトが柔らかな描写になりますよ。
ちょっとソフトなイメージが欲しい時に使ってます。
現地到着 8:00
サンショウウオセンターは8:30からの営業。ちょっと早いぐらいの時間であれば脇の入り口から渓谷に入れてまらえます。感謝!
※基本的に営業は8:30〜17:00です。
早速撮影開始
行者滝
まずはスタートして遊歩道を歩いていくと、すぐにお目にかかる滝。いつもは、スルーしてしまうのですが今回はしっかり撮影。狭い通路なので手すりにクランプをつけて撮影しました。
最初はND8(3段減光)をつけての撮影でしたが、水流の勢いがあったのでNDを外してCPLフィルターだけにチェンジ。Z7の最低ISOは64なので 暗めの場所ではCPLだけで滝を撮影できる状況も多い。
久しぶりに撮った行者滝。撮ってる人も殆ど見ませんが、スルーするには勿体ない堂々とした滝ですよ!
銚子滝(ちょうしだき)
スタート直後、いきなり撮影忘れの銚子滝。(帰宅後に気づきました(TOT))というもの公式HPにも写真がなく、どれのことなのか・・。
大きな岩を挟んで、大小ふたつの滝が流れ落ちていて、右を小銚子、左を大銚子と言います。いずれも高さ約15m。雨が降った時は壮観ですが、ふだんはお銚子から酒が流れ出るような感じなので、銚子滝と言います。
赤目四十八滝HPより
まあ、Next time! 気を取り直して次行きましょう!
霊蛇滝(れいじゃだき)
落差6m、滝そのものの美しさもさることながら碧く澄んだ滝壺も滝に劣らぬ美しさです。滝壺の深さは約7m。霊蛇滝の名は白蛇が岩をよじ登る趣があり、滝の流れの中に顔を出す岩が竜の爪痕を思わせるので付けられました。
赤目四十八滝HPより
すぐ上に赤目五瀑その壱の不動滝があることから、こちらも撮影スルーされがちな可愛い滝。手前の岩盤をCPLで水の反射を消すことにより上半分の緑と対象的に面白い画になりました。
CPLフィルターは普段はFH社製を使っていますが、今回はKENKOTOKINAさんからZX-CPLをお借りして使いました。8K解像度は伊達じゃない。これは凄いCPLです!
f8,iso64, 0.5秒/z7, z14-30mm(30mm), ZX-CPL,
不動滝(ふどうだき) 赤目五瀑①
落差の大きい滝を間近で見られて壮観の一言。
下からと階段の途中で一枚づつ撮影
f8,iso64,0.6秒/z7, z14-30mm(24mm),ZX-CPL,
乙女滝(おとめだき)
遊歩道の右側を流れているら落差の小さい滝。名札がないとつい見落としてしまいます。秋の季節はたくさんの落ち葉が岩肌にトッピングされてめちゃキレイなんですよね〜。今回は前日の雨のおかげで迫力のある画になりました。荒々しい乙女も素敵ですね。
大日滝(だいにちだき)
ふだんは水量が少ないのでちょっと気が付きにくいのですが、雨が降ると高さ30m、幅7mの2段のすばらしい滝となります。滝で修行をする修験者(山伏)が信仰する大日如来から名付けられました。厳寒期に凍結した眺めは絶景です。手前まで行くには沢登りの経験が必要です。重装備でおでかけ下さい。
赤目四十八滝HPより
ちょっとメインルートを外れてかなり険しい沢を登る必要がある大日滝。復路で時間に余裕があれば行ってみようと思いましたが、そんな時間があるはずもなく今回は無念のパス。2014年の夏に撮影した写真を貼っておきます。体力のある方はトライしてみましょう!
八畳岩(はちじょういわ)
渓流の中に、ひときわ大きな岩が転がっていて、広さが八畳敷ほどあるので、八畳岩と呼ばれています。弘法大師(空海)が修行をした時、たくさんの天童がこの上で舞楽したという伝説があり、“天童舞台石”という名もあります。
赤目四十八滝HPより
滝じゃなくて岩! なるほど、一際存在感のある巨岩がオーラを放っております。
千手滝(せんじゅだき)赤目五瀑②
高さ15m、幅7m。滝、岩、樹木、滝壺が調和して、絵のような美しさです。岩を伝って千手のように落水するところから名付けられたとも、千手観音にちなんで名付けられたとも言われています。
赤目四十八滝HPより
千手滝から流れ出る水流の勢いを活かして、少し遠目から作図しました。橋の上のおじさんがいないバージョンも撮りましたが、これはこれで滝のスケール感が出てて面白いなと思いました。
次の写真は「ちらリズム」を意識した一枚。滝だけ撮るより周りの緑と絡めると人とは違った一枚になると思いますよ。
滝のクローズアップを撮りたければ中望遠レンズが必要です。
布曳滝(ぬのびきだき)赤目五瀑③
高さ30mから一条の布をかけたように落ちる滝は、赤目五瀑のひとつにふさわしい美しさです。全国各地に同名の滝がありますが、赤目の布曳滝はその代表格。固い岩をえぐった水の力には感心させられます。
赤目四十八滝HPより
シンプルなだけになかなか撮るのが難しい滝。中心に流れが集まっているためあまり長い露出は白飛びの原因に。ちょっとした段差があったのでそこから撮ってみました。滝壺が深そう・・
竜ヶ壺(りゅうがつぼ)
大きな滝が落ちる姿を見ることはできませんが、水の力が一面の岩盤を石臼のように掘り抜いて、底無しと言われるほど深い壺となっています。ここには竜が棲んでいるという言い伝えがあり、そこから名付けられました。
赤目四十八滝HPより
布引の滝の上流にあたる滝壺です。ここから一気に布引の滝に水が落ちていきます。
斧が渕(おのがぶち)
渕の形が斧に似ているので、斧が渕の名で呼ばれています。渕は鏡のように澄み、両側の崖から楓の枝が張りだして美しい景観を見せています。
赤目四十八滝HPより
滝ではありませんが水面への岩の反射が印象的な場所。渓谷のおよそ中間地点。急な階段を登る前に一息つきましょう。
縋藤滝(すがりふじだき)
名札がないと完全に見落としてしまいそう。完全に隠れキャラ。
今回はZ24-70mm(F4s)のテレ端で撮りました。70-200f2.8s があればもっと寄れたのですけどねえ・・。
基本的に広角〜標準レンズがあればすべてカバーできる赤目四十八滝の撮影ですが、この滝だけは例外。見逃さないように!
陰陽滝(いんようだき)
大自然が生み出した陰陽和合の妙景です。陽とは滝の流れを指していて、長さは20m、岩石を浸して斜めに流れています。一方、滝壺は陰をあらわしています、滝壺の真ん中に岩の頭が突き出ているのも奇観です。
赤目四十八滝HPより
秋はここで落ち葉がゆっくりと動くので絶好の長秒グルグルポイント。
実は往路では、太陽の直射で滝壺が白飛びしてしまう状況だったので復路で急いで一枚だけ撮りました。ちょっと暗めな仕上げが【陰】っぽいでしょ?
【陽】の滝の流れは遊歩道階段からの眺めになり、今回撮影しませんでした。ごめん!m(_ _)m。
百畳岩(ひゃくじょういわ)
茶店の前から、ゆるやかな傾斜をえがいて、一枚岩の大きな岩盤が広がっており、百畳敷ほどもあるので、百畳岩と呼ばれます。ここからの眺めは、水彩画にも似た美しさです。
赤目四十八滝HPより
視界が広がり休憩所もあるので多くの人が手頃な岩に腰掛けて休んでいました。丁度お昼の12:30、往路はとても晴れていてピクニック日和。
しかしトップライトのため撮影には難し状況。下の写真は復路の撮影、皆さんもう下山していました。
七色岩(なないろいわ)
百畳岩から眺めると、渓流の中に大きな転石が見えます。岩の上には、マツ・モミ・カエデ・サクラ・アカギ・ウメモドキ・ツツジの7種類の植物が自生していて、小さな島のように見えます。
赤目四十八滝HPより
秋は本当に彩り綺麗で七色岩の通りですが、新緑の季節は苔むす岩肌がなんとも綺麗です。これまでスルーしてきましたが、改めて見るとその存在感にビックリ。
姉妹滝(しまいだき)
七色岩を眺めて渓流を登ると見える、大小ふたつにわかれて落ちる滝です。右を姉滝、左を妹滝と言います。仲のよい姉妹を思わせる姿をしています。
赤目四十八滝HPより
あまりの水量に姉妹は姉妹でも五姉妹のよう・・。仲の良い姉妹も時には喧嘩をするんでしょうか。渓谷撮影は水量でほんとうに写真が変わってきます。
強い日差しが差し込んでくるとND8だけだと、十分なスローシャッターが得られないときがあります。そんなときはND16を重ね付けして(7段減光)撮影しましょう。
柿窪滝(かきくぼだき)
高さ5mの滝です。岩盤を丸く掘り抜いたような滝壺が特に美しく、清流を枝とすれば、滝壺が柿の実のように見えるので、この名前が付いたようです。
赤目四十八滝HPより
往路は光があまり良くなかったので復路で撮ろうと思っていたら、スルーしてしまった!ごめんなさい。(TOT)
横渕(よこぶち)
笄滝が流れ込む滝壺で、幅15m、長さ5m、深さが10mあります。横に長いので横渕と呼ばれています。
赤目四十八滝HPより
見落としてしまいそうですが前方に笄滝が流れ落ちているのが見えますね。赤目渓谷は本当に滝壺がエメラルドグリーンで綺麗なんです!特に新緑の今は緑が一段と引き立る絶好の季節です。
笄滝(こうがいだき)
笄とは日本髪に刺す飾りのこと。巨岩にはさまれて落ちる滝の形が笄に似ているのでこう名付けられました。この滝が流れ込む滝壺は横渕と呼ばれ、赤目四十八滝の中でただひとつ、滝と滝壺の名前が違っている滝です。
赤目四十八滝HPより
横渕からは見えませんが、滝の流れ落ちる岩肌を間近に見ることができるレアな滝。夢中になって撮っていたら、すぐ後ろが滝壺で焦りました(汗)・・・。
笄って櫛(くし)のような物かと思っていたらこんなのです。
なるほど言われてみればそっくりな1枚を撮ってました!
雨降滝(あめふりだき)
さっと見上げて一枚撮影。水しぶきがかかって気持ち良い。レンズに水がかかりましたが、さっとブロアーで一吹きで綺麗になります。
さすがのコーティングです。ZXーCPL。
水しぶきなど恐れずに撮影しましょう!
骸骨滝(がいこつだき)
渓流にかかる小さな滝です。落ち口に骸骨に似た岩が横たわっているので、この名が生まれました。
赤目四十八滝HPより
オドロオドロしい名前の骸骨滝。落ち口の骸骨岩は水量が多くて見れませんでした。手前の岩や、右上(苔生した岩)の方にも骸骨っぽい岩が・・・。奥の森から何やら得体のしれないオーラが・・・出てる気がしませんか?
斜滝(ななめだき)
川の流れが斜めに変わって落ちている滝です。正面から見ると、山も岩も木も斜めにそびえていて奇妙な景色です。
赤目四十八滝HPより
なるほど、レベル出しして撮影してもちょっと斜め!これぞ自然の醍醐味ですな。
荷担滝(にないだき)赤目五瀑④
高さ8mの滝が岩を挟んでふたつに別れて流れ落ちるさまが、荷を担っているようで荷担滝の名が付きました。滝の前方の高所から見ると、すぐ上にも深さ10mほどの滝壺とそこに落ちる滝があり、渓谷随一の景観と絶賛されています。
赤目四十八滝HPより
この滝を撮らずして赤目四十八滝を後にしてはいけません。とはいえ渓谷後半にあるこの滝、なかなか良い光線の時間帯に合わせて訪れるのは至難の技。往路ではトップライトが滝壺に反射していたため、復路の撮影に望みをつなぎました。撮影時刻は15時。日差しも柔らかくなりしっとりとした滝の表情を捉えることが出来ました。
どんな被写体でもそうですが、光によって写真は大きく変わります。勿論アングルと構図も大事です。
夫婦滝(めおとだき)
荷坦滝の上で二つに分かれている流れの右側、山椒谷川といわれる支流にかかる滝です。落ちるところはふたつにに分かれていますが、途中で一つに結び合わさって滝壺にそそいでいることから夫婦滝の名前が付きました。
赤目四十八滝HPより
写真には写っていませんがこの写真の上流の方にあるのが夫婦滝。本流から外れ沢を登る必要があるので今回はパス。それにしても本当に滝が多い。残り全部撮影できるか不安になってきました。
雛壇滝(ひなだんだき)
赤目渓谷の本流、津合谷川の初流の一面の岩が幾段にもなってその上を清流が流れていて、ちょうど雛壇のように見えます。
赤目四十八滝HPより
水量が乏しいと岩肌ばかり目立つ雛壇滝。今回は豊富な水量で迫力のある撮影が出来ました。雛壇が密になっている下流も迫力があります、雛壇の上流に向けての眺めが私は大好きです。
琴滝(ことだき)
高さ2mほどの小さな滝ですが、静かに耳をすませて聞くと、滝の音がまるで琴の音が深山にこだましているように聞こえるので、この名前があります。
赤目四十八滝HPより
最後の赤目五瀑の琵琶滝直前でスルーしたくなりますが、この可愛らしい滝を撮らないで帰ってはいけません。琵琶と琴の共演です。
琵琶滝(びわだき)赤目五瀑⑤
赤目四十八滝終盤のハイライト琵琶滝でございます!
さてこの滝どう料理してやろうか!
とはいえ、もうすでにお腹いっぱい滝いっぱい・・。 長靴があればもっと攻めた構図をしたかもしれませんが、今回は安全策を取り滝の左側からローアングルで。滝の流れる岩盤は浅瀬ですがかなり滑りやすいので水中に入ろうとする方は要注意ですよ。
岩窟滝(がんくつだき)
琵琶滝から450mとのことなので結構距離な距離。そのためいつもは琵琶滝を撮影したら引き返してました。今回は全滝制覇を目指して進撃!
赤目四十八滝最後の滝です。中腹に深い石穴があるので岩窟滝と呼ばれています。高さ7m。出合まではここから27分ほどかかります。
赤目四十八滝HPより
とのことですが、石穴は見れますでしょうか?
岩窟滝撮影終了時点で15時。この後は往路で未撮影の滝を撮影しつつ急いでUターン。その模様はすでにお伝えした通り。
まとめ: 全滝撮影したい人へのアドバイス
再発見!どの滝も魅力的!
数えて見たら今回で10回目の赤目渓谷訪問。
たいてい赤目五瀑中心に撮影して、あとはその時々でいくつかお気に入りの滝を撮影する、というスタイル。
しかしどの滝も撮影しているとそれぞれ魅力の再発見があって、これまでなんで撮らなかったんだ〜!と不思議に思いました。
全滝撮影の勧め
写真を初めたばかりの方には絶好の撮影の練習の場になるし、ベテランの方は、人と違った構図を考つつ撮影すれば、新たな発見が必ずあると思います。なかなか最初の訪問で全部の滝を(構図を考えつつ)撮影するのは難しいと思いますが、今回の挑戦で学んだことです。
全滝撮影のアドバイス
装備は必要最低限に!
それぞれの滝の全景を捉えたければレンズは広角系, 超広角ズームレンズ一台があれば十分。バリエーションを撮りたければ中望遠の単焦点をプラス。今回24-70F4/Sも持って行きましたが縋藤滝の撮影に使っただけでした。 CPL+ND8は常時付けっぱなし。場合によってNDフィルターを外したりND16に変えるぐらい。
水食料も忘れずに
長い道のりなので水と食料はちょっと多めに持っていきましょう。水は最低でも500ml, 夏場は1Lは欲しいところ。
バリエーションはほどほどに
いろいろな構図を試したいところですが、全滝撮影するなら、縦・横x1 撮って、あと1バリエーションぐらいで、どんどんいきましょう。
今回、雛壇滝で構図にこだわり、バリエーション撮りすぎて、後半の予定がかなり狂いました・・・。雛壇滝好きなんですよ。
名も滝渓流に目を奪われると、あっという間に時間がすぎる
渓谷は名前のある滝だけでなく、いたるところに目を引く流れがあるんです。そういう名も無き滝を撮影するのが実はとても楽しい!!
・・とはいえもし全滝撮影を目指すなら、それらの流れにあまり時間を取られすぎないように気をつけましょう!
でも写真は一期一会。気になる場所があれば撮影することをお勧めします。
フィルターは常時CPL+ND8はつけっぱなし
渓流撮影はシャッタースピードで表情が変わります。種々のSSを試したい気持ちは分かりますが、沢山の滝を撮りたい場合は、ある程度その日のSSを決めてしまうと良いと思います。今回は勢いを表現したいときは0.5秒、通常は2〜5秒で撮影していました。
あと隠し味にソフトフィルターをたまに使いました。
無理しない
写真って沢山撮るのが目的じゃないと思うんですよ。
一枚でも自分が満足できる写真が撮れれば、良いと思うのです。
私も今回沢登りがしんどい大日滝はパスしたし、いくつかスルーしてしまった滝もあります・・。
体力的にシンドかったり、時間的に厳しくなったら、残りの滝は次の撮影の楽しみにとっておきましょう!
秋の渓流編チャレンジ予定!
お勧め機材:今回使った機材とフィルター
超広角14mmにCPLもNDも使える小神レンズ!今回の記事の写真はほとんどこれで撮ってます。
ここまで下がった!現在中古で16万台!(キタムラ)
風景撮影ならZ7Ⅱと同じセンサーのZ7で良いんじゃ無いですか?
しかも画素数変わらず4575万画素!
フィルターはレンズの一部!高級レンズに安いフィルターは絶対にDAME! 今回は借り物でしたが、購入することに決めました。
このCPLは凄い!!!!
ZXにはZX! めっちゃ重ね付けしやすくすっごいスムーズ!
これも購入決定!(これで所持NDフィルター何枚になるんだろう・・・?)
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