NIKON Z で使えるリモートシャッター: 格安ワイヤレスリコモンのレビュー

ところで先日NIKON純正のワイヤレスシャッターが故障してしまいました。
なかなか高価な品だったので若干ショックでしたが、もう購入後七年ほど経ってますのでまあ、原価償却はできたのではないかと思います。
新型に買い替えようかとも思いましたが、使用頻度に対してちょっと値段が見合わないな・・・・と、とりあえずの代替えに購入したAMAZONの格安中華リモコン。(リモコンのレビューは後半です)
良い機会だったのでミラーレス時代のリモートシャッターについてその必要性諸々考えてみました。

今回故障した旧型の純正ワイヤレスリモート。受信機(右上)が故障。
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ミラーレスカメラでもリモートシャッター は必要か?

従来の一眼レフカメラではミラーショックによる“微ブレ(機構ブレ)”を抑えるために必須だったリモートコード(リモートシャッター)。私は高画素機のD800Eを購入以降、「ミラーアップしてからシャッターを切る」という撮影スタイルが体に染み付いています。Zを使っているときもその癖が抜けず、「ミラーアップできないやんけ!」と狼狽したこともしばしば・・。

微ブレを完全に防げるミラーレス機
そもそもミラーのないミラーレス。ミラーショックはありませんね。
それに電子シャッター(サイレント撮影)を組みあわせれば完全に機構ブレがない写真が撮影できるというわけです。凄い時代です。
「機構ブレを防ぐ」という観点からいえリモートシャッターはもう必要ないのかもしれません。

リモートシャッターの必要性

かといってリモートシャッターが不要になったわけではありません。
リモートシャッター が必要なケースを考えます。

バルブ撮影
シャッター幕を任意の時間開けっ放しにするバルブ撮影。

夜景での光跡撮影、花火の撮影ではお馴染みの手法ですね。
主に多重露光の際に使用します。
実際にカメラのシャッターを指で押しっぱなしにしていても可能です。しかしずっと触っているということはその分カメラへの悪影響(振動)が考えられますので、非常時以外はやめた方が無難でしょう。

長時間露光撮影

多機能リモートシャッターではバルブ設定の時間を詳細に決めることができます。
通常のカメラでは30秒以上の露光時間は出来ないので、それ以上の露光時間はバルブ撮影でする必要があります。私がリモートシャッター を使う理由 の大半がこれです。

遠隔撮影
カメラの近くに撮影者がいると具合が悪いケースに使いますね。
私は使った事ないですが、野生動物の撮影などにはよく使われています。
身近な利用方法としては三脚に固定しての自撮りなどにも使い方ますね。
(タイマーでも代用できますが)

オンリーワン!? Z用の少ない純正リモートシャッター

リモートコードMC-DC2

めちゃ高価なワイヤレスWR-R11aを除いては実はこれ一択のZで使えるNIKON純正有線リモートシャッター。私も十年前に購入して以来、壊れることなく可動してくれています。
この「シャッター」と「押し込んでのバルブ撮影」のみのシンプルな機能のみで3000円は微妙に高い気がしますけど・・・ 僅か60gにも見たないのでとりあえずこの小さな「純正の安心感」をカメラバッグに放り込んでおくことをお勧めします。

呼称いろいろ
リモートケーブル、リモートコントローラー、リモートシャッター、様々な呼び名・表記を見ますね。昔のフィルムカメラではカメラのシャッターを物理的に押すケーブルレリーズというものも使われていました。シャッター・レリーズとという表記を良く見聞きしますが、英語の綴りはShutter Release (シャッター・リリース)です。
混乱するので、ひとまずこの記事内ではリモートシャッターに統一します。

一旦まとめ

いきなりまとめになりますが、
結局のところ、取り敢えず持っておくべきのアイテムの リモートシャッター
それはミラーレス時代になっても変わりません。有線か無線か?は使用用途によって検討するべき事項ですが、Z用にまだ持っていない方はとりあえず、純正のMC-DC2は手に入れておきましょう。

YOSHI
YOSHI

以下後半はアマゾン格安リモコンのレビューです。

Amazon 格安リモートシャッター YouPro レビュー

こちらが購入したNIKON用格安ワイヤレス・リモートシャッター


お値段約3500円。安っ!!
しかも今なら20%のポイント、15 %のクーポンで実質35%引きで購入可能!

単4電池を入れた状態で受信機(53g)、発信機(65g)と軽量です。

アマゾンのレビュー数 “0”でしたが、人柱覚悟で購入。早速レビューします。

Bitly

Z用とはどこにも書いてないですが、アクセサリターミナルなので大丈夫でしょう。

検証項目と結果

有線テスト

一つづつ項目を確認してもいいんですが皆さん忙しいですよね!検証結果の表からどうぞ!
ワイヤレスが“売り”ですがまずは有線の結果です。

〈結果〉

有線露光時間結果
通常シャッター
ディレイシャッター
通常シャッター30秒
バルブ1分
2分
3分

〈有線・総括〉
有線では全くもって「普通」に使えました。ちょっと有線のコードが短めなのと、ケーブルが細いので耐久性が若干心配ですが機能的には問題ありませんでした。

有線時には三脚にリモコンを入れておくポケットがあると便利。100均で見つけましょう!

無線テスト

〈結果〉

無線露光時間結果備考
通常シャッター
ディレイシャッター
通常シャッター30秒
バルブ 10秒
バルブ1分○?二回試したところOKだったが・・・。
2分 途中でバルブが切れるため、複数画像が生まれる結果に
3分

序盤のテストは快調だったワイヤレスでのテスト。バルブ撮影になった途端に不安定な挙動を始めました。一分のバルブ撮影は問題なかったのですが、二分のバルブ設定では、バルブの信号が途中で途切れたのでしょうか、〈5秒、3秒、15秒、38秒、1/13、6秒、48秒〉の合計約2分の7枚の撮影結果を残すことになりました。

その後再度、一度バルブ(無線)1分は無事に撮影できました。

その後無線で1分30秒では 84秒 5秒

3分の設定では、2分同様途中で信号が途切れまくり複数の画像を残す結果に。

〈無線・総括〉

バルブ以外は有線と同等問題なし
60秒のバルブはOK
60秒以上のバルブは不安定。
※インターバル撮影は試しませんでした

格安ワイヤレスリモコン YouPro のまとめ

・有線は普通に使える

・無線バルブで1分以上の設定は駄目

使い終わったら電源をOFFにしないとすぐ電池が無くなる

・この値段でワイヤレス!

今回の撮影でバルブ設定1分は問題なかったですが、これがたまたまだった可能性もあります。
せっかくのワイヤレスリモートシャッターですが、バルブ撮影時には時間の長短に関わらず有線に切り替えて撮影したほうが無難でしょう。無線って電波障害とかありますからね。長時間露光と無線バルブの相性は良くないのでしょう。

バルブ撮影時は有線に切り替える!

ちなみに家の中でかなり離れた場所で試しましたが、しっかりとシャッターが切れたました。
値段も安いので割り切って使えば便利だと思います。

おすすめ度 

Bitly

無線のバルブ以外はOK。割り切って使いましょう。

追伸:

追伸

使用3回目ほどで受信機側のコードの付け根が露出しました。このあたりやはり作りは安いですね。(TдT) 断線しないように予めビニールテープなどで根本を補強しておいた方が良さそうです。

まあこの辺は弱い箇所ではありますが・・・・

リモートシャッターこぼれ話

YOSHI
YOSHI

以下記事内に書ききれなかったこぼれ話です。

最新機種では長時間露光もボディ内部で完結


意外に宣伝されていないですが、最新のZ6ⅡとZ7Ⅱではカメラの設定で最長時間15分までのバルブ撮影の設定が可能です。

シャッタースピードの延長についてカスタムメニューd6[Mモード時のシャッタースピード延長]を[する]に設定すると、シャッタースピードを最長900秒(15分)まで設定できます。

Z6Ⅱ、Z7Ⅱオンラインマニュアルより

これは地味に嬉しい機能ですが、実はD810Aにはすでに搭載されていました。その後のFマウント機種のD780, D6にも搭載されています。
だったらZ6,Z7 にも搭載されていても不思議ではない機能ですが、なぜか非搭載です(泣)

便利なTIME

最近のNIKONのカメラにはTIMEという機能があって、30秒以上のバルブ撮影時にはリモートシャッターがなくてもこちらで代用できます。
タッチパネルを撫でるようにスタートして、撫でるようにストップすることで、振動の影響なしで撮影することができます。(厳密に検証したわけではないけど、画像を見る限りブレはなかった)
ただ気温が寒い冬はタッチパネルの反応が悪くなるので注意が必要。

無音(サイレンス)撮影設定を忘れない

せっかくレリーズを使っているのだから、Zシリーズを使っていて完全に機構ブレを排除したいならシャッターを無音設定にしましょう。
個人的には無音だと、撮影感が薄れるのでちょっと嫌なんですが、シビアな撮影のときは必ずサイレントモードに設定します。(忘れる時もあるけど・・)

10pin用のリモートシャッターを使い回したい!

NIKONで複数のカメラボディを使っていると頭を悩ませるのがこの端子です。
Zでは先の四角い〈アクセサリーターミナル〉ですがいわゆるプロ機という位置づけの機種(D800系、D5~等のD一桁機)ではこちらの10ピンターミナル端子になります。

二種類ある端子の形状のためにZとD810を同時に持ち出すときなどに二種類のリモートシャッターを持ち出さないといけません。

私は10PIN用にはNIKON純正のMC-36Aを使っています。最初はROWAの格安品を使っていたのですが端子の部分の取り付けがしづらく、一度ターミナル部分のPINを折ってしまったことがあるのでそれ以降は純正を使っています。PINの取り付けがとてもスムーズでさすが純正!
ちょっと高価ですが非常にオススメできます。

そしてアクセサリーターミナル用にはROWAの互換品を使ってます。機能的には同等なんですけど、質感などは純正に及ばないです。



毎度二種類持ち出すのは面倒なので
せめて 10PIN⇔ アクセサリーターミナル の変換アダプターをNIKON純正として販売してくれれば10PIN用のMC-36Aを使い回せるのに!!


そんな便利なものが・・・となんとアマゾンで発見しました!! でも品切れ中。残念・・・(ToT) 。純正の 変換アダプターけっこう需要があると思いますよ、NIKONさん!

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