少し前に購入したLEOFOTO いわくフラグシップ三脚のLQ-324Cですが、実はもう手元にありません。
「これからのメイン三脚はLEOFOTO だ!」とめっちゃ期待して購入したものの、度重なる不具合(?)に辟易して早々と手放してしまいました。
今現在LQ324Cの購入を考えている方の参考に、その経由を書いておきます。
事の経緯
LQ324C購入の経緯はこちらのブログを読んでください。
ちなみに私の購入したのはLQ324Cと雲台LH40PCLがセットになったもの。
脚単体でも良かったのですが、LEOFOTOの中型雲台に興味があったので、パンニングベースが独立して何かと構図の微調整が便利そうな注LH40PCLのセット購入をしました。
注ちなみにこのセットは公式には発売されておらず、私がワイドトレードにお願いして差額をお支払いして換装してもらったものです。現在はLH-40Rとのセットが販売されてますね。
初期不良(?)諸々
私は自分の購入したカメラ用品はシビアに検品する方です。特にLQ324Cは高級三脚ですからね。
クレーマーと思われてしまうのは不本意ではありますが、気になった箇所は逐一メーカーに問い合わせるタイプです。今回に気になった箇所は4点。以下詳細です。
①LH-40PCL パン台座擦れ音発生
これはもう単純な不具合でしょうか?何も載せない状態では勿論擦れ音など鳴りません。
次にZ70-200F2.8sをボディ側のLプレートでマウントしてパン台座を回転させてもスムーズです。
しかし三脚座をマウントしてパンすると変な摺り音が・・・。重量自体は変更なしですが、バランスが変わったことでクランプ自体にかかる負荷が変わったのでしょうか・・・。問い合わせた後、「初期不良」ということで異音のしない個体と交換してもらいました。
② LH-40PCL 固定力が弱い
このLH-40 (PCL)驚いたことにフリクションにテンションかけていない状態だと、メインノブの固定力が弱いということが分かりました。この現象は交換された個体(検品済み)でも同様だったので、どうやら仕様のようです。もし読者の中で「そんなことないよ!」という方いればコメント欄で教えてください。LH-25という小っちゃい雲台の固定力は凄かったので、それよりかなり本格的なLH-40の固定力の弱さにはある意味驚きました。
LEOFOTOはアウトレットが多い?
楽天でワイドトレードさんのページ見て思うのですが、LEOFOTOのアウトレット販売ってすごく多いです。アウトレット製品ってお得ですか?
私もアウトレット製品はお得感全開で結構好きなんですけど、傷物は嫌なんですよね。製造終了品で安くなっていたりして、製品としては傷等問題のない物は買ポチるのに躊躇しません。
傷物アウトレットに注意
でもLEOFOTOのアウトレットは傷など多いんですよね。いわゆるB級品というやつです。
それらの傷が製造過程でついたものか、一度ユーザーの手に渡って不具合として返品されたものかは定かではありませんが。
アウトレット商品は購入後の保証もないので、新品より2−3割安いからと言って、
「めっちゃお得やん!」と即購入するのはちょっとリスキーだと感じます。
LEOFOTOの並行輸入品に注意
LEOFOTO製品は並行輸入品を多くみますね。
でも平行輸入品って初期不良とかの対応をしてもらえないことがほとんど。
問題のない個体なら良いですが、高額アイテムではちょっとリスキーな購入方法だと思います。
今回私は国内正規代理店のワイドトレードで購入したので、初期不良や返品にも快く、スムーズに対応してもらえました。
安いといっても正規価格の2−3割程度。LEOFOTO購入は国内正規流通品をお勧めします。
③センターポールユニットのロックが弱い
システマチック三脚を小型にしたような、一見便利そうなLQシリーズのセンターポール交換システムです。しかしながらセンターポールの羽の形状をしたネジをかなりキツく閉めないとセンターポールが安定しない(ぐらつく)ということが今回わかりました。

ワイドトレードに確認したところ、「仕様」ということだったので、私の求める安定性が少々厳しいのか、LEOFOTOの製造基準ではOKということなのでしょう。
GITZOのマウンテニアやトラベラーのセンターポールにぐらつきなど感じたことがなかったので、これは交換式ユニットを採用したLQシリーズの問題かもしれません。
所感:LEOFOTOの雲台
RRSの雲台にそっくりな見た目で登場したLEOFOTOのLHシリーズ。
ミニ雲台のLH25から大型雲台のLH55までのラインナップを揃えています。
見た目はさておき、実際の使用感などアマゾンのレビューなどで評価は悪くない(むしろ良い)
しかし今回実際にLEFOTOの自由雲台LH-40を使ってみた感想としては・・・
「うーん・・・なんかいろいろと使いづらい・・・」
※使い勝手の感じ方は個人差があると思うのでこれから先は参考程度にお読みください。
勿論、フリクションフリー(ボールにテンションをかけていない状態)のでは、ボールは本当にヌメヌメ・ヌルヌル気持ち良く動きます。しかし、自由雲台のスムーズなボールの動きの真価は適度なテンション(機材の重量)がかかった状態で、いかにスムーズに動作して、構図の調整が出来るかですよね。
LH-40はその基本的な事がスムーズにできなくてストレスを感じました。これが人生初の自由雲台だとそこまで感じなかったかもしれませんが、とにかくボールの動きがスムーズでないというか、ちょっと大袈裟にいうと「カクつく」ということです。
まあここは慣れの部分も多分にあるとは思います。ただ使用者の経験値もまちまちで、どんな機材を使っているかもまちまちなWEBの購入後レビューというのは、改めてあてにならないな、と感じました。
まとめ:LEOFOTOは過大評価されているのか?
なぜかギャップを感じる世間の評判と自分の判断のズレ
中華三脚・アクセサリーメーカーの中でもLEOFOTO のクオリティは高い方だと思います。それに
私もアクセサリーやサブ三脚をいくつか持ってるので、十分実用レベルなのは間違いないと思います。
特にアクセサリー類はアマゾンの他中華類似品に比べても信頼度が高いと思います。
(値段も高めですけど)
デザインも最近は垢抜けてきているので購買意欲に訴えかけてきますね。
やはりデザインは大事です。
見た目は真似できても・・・・

例え話ですが、見た目がかっこいい車が必ずしも乗り心地も良いか?というとさもあらず。
車の外観、エンジン、パーツ、をそれらしく作っても、それらをどう組み上げていくかで乗り心地や車のハンドリングは大きく変わってきますよね。
良いパーツを使い良い商品に仕上げていく・・そのノウハウや経験はやはり百年以上三脚を作り続けているメーカーなどにはおいそれと並ぶことは不可能だと思います。
いくら外観を高級三脚と瓜二つに真似することができても、簡単にマネできない革新的な部分っていうのは確実に存在します。ただそういう部分っていうのは実際に本物・オリジナルを使ったことがない人にはなかなか伝わりづらい所でもあります。
それゆえレビューサイトを購入の頼りにする方も多いのだと思います。
必ずしも
「皆が使っている(ように宣伝されている)」/「人気がある」=良い物/使いやすい物
ではないということを覚えておいて損はないと思います。
MR.Q というちょっと変わった名前のLQシリーズ。
QualityのQであれば良かったのですが残念ながら私にとってはいささか疑問の残るQuestionの”Q” となってしまいました。

さよなら。MR.Q!!
コメント
やはりこの程度の加工技術だったと言うことでしょうか?!・・・。恥ずかしながら、購入を一時期考えたことがあります。Gitzoのアルミ三脚を使用しておりましたが、年齢を重ねるたびに三脚重量は堪えます。総合的に考えれば、Gitzo社・マンフロット社のカーボン三脚を選んだほうが賢明といえますね・・・。
Leofoto は宣伝の巧みさと、プロの誰それが使っている!という折り込みで
シェアを伸ばしていますよね。良くできた三脚だとは思いますが、細部の作りはけっこう雑です。同じ中華ならSIRUIなどの方が良質な三脚を作っています。
私もLEOFOTOの小型三脚や、小物金属製品類などは面白いので持ってますけど
メイン三脚として使うことはもうないでしょう。
GITZOは高いという印象がありますがパーツ交換で長く使えるし、それに使わくなったとしても売却できる価値がある。
結果的にGITZOでよかった!ということになりますね。