GT2545T購入!
まだまだ気軽に撮影旅行!という雰囲気ではない世相ですが、トラベラー三脚を買いました。
GITZOのGT2545T です。マンフロットの公式アウトレットストアで75000円。アウトレットといえど、届いたのはほぼ新品!\(^o^)/。 以前からずっと欲しいと思っていた三脚だったのでとても良い買い物でした。
え!?高い!! LEOFOTOや中華製カーボンのもっと安いトラベラー三脚があるって!?
はい、それはそうですね!良質でコスパ抜群の三脚がたくさんある時代になぜ高価な三脚を買う必要があるのでしょうか?
理由①本物を使うことで本物のメンタリティを養う
「コピー製品や、パクリ製品を使っていてオリジナリティのある作品が生まれるだろうか!」
否!生まれない!
どんな道具を使おうと個人の自由ですが。しかしながらその人の身につけている物・使う物はその人の生き方・姿勢を表しています。
例えばローレックスのコピー品を身に着けている人っていうのは、「見栄はあるけど、実際にお金はない。コピーと真似に頓着しない人」って思われても仕方ないのではないですか?
「そんな風に他人に思われたって平気だよ〜」という人もいるかもしれませんが、私はちょっと耐えられないんですよね。もちろん撮った「写真で勝負!」でOKなんですが、私は写真や物事に対する姿勢もちゃんとしたいのです。
トラベラー三脚の元祖 GITZO
冒頭でも述べましたけど中華製の安くて品質の良いカーボン三脚、トラベラータイプの三脚が沢山あります。でもそのトラベラー三脚、足をくるっと180度反転させてコンパクトにたためる三脚を考案したのが他でもないGITZOです。2004年に初代のGT1540T を皮切りにマイナーチェンジを繰り返しつつ、現行は0型、1型、2型と3種類にラインナップを揃えています。
この単純ながら革新的な三脚に影響を受けて、現在では三脚メーカーがこぞって同じような反転式の三脚を発売しています。私も写真を始めた頃はSIRUIのトラベラータイプの三脚をしばらく使っていました。しかしその後GITZOのGT1545Tを購入してみて、スムーズな脚の伸縮、剛性感、各パーツの
と見事な一体感を肌で感じ、
あ〜、これがGITZOか・・・・
と感動したのを覚えています。そのあと、SIRUI、LEOFOTOの三脚に浮気しましたが、最近改めてGITZO三脚の完成度の高さを再認識。もう三脚はGITZOだけで良い!という結論にいたりました。
スムーズな脚の伸縮、安心の剛性感、安定のセンターポール、全てがバランス良くまとまっているGITZO。これは見た目だけをコピーしただけではたどり着けない匠の製品です。
違いの分かる人にこそ是非使って欲しいのがGITZOです。
一度だけの人生です。本物の道具を使いましょう。
理由②:石突変更可能
GITZOのトラベラータイプの三脚シリーズで2型のGT2545Tだけで石突が変更可能です。
少し前まで使用していた1型のGT1545Tの唯一の不満点、それが三脚が地面に接する部分の石突です。
0型、1型は4脚径が細いので、石突自体の取り外しは可能(石突自体が摩耗した際など)ですが、オプションで他のタイプの石突には変えれないんですよね。
1型トラベラーの不満点:石突
これがGITZO1型トラベラーの石突です。4段目の脚径のため仕方ないのですが、ちょっと貧弱な印象。街中で使っている時は実用上全然問題はないのですがちょっと足場の悪い所や岩場・水場で石突を変えたい!となると困ることに・・・。
GITZO標準の3/8″ネジ穴ではないので、豊富な石突オプションが使えないのです。
仕様的には1/4のねじ穴なので私はアマゾンで中華製のスパイクを買って一応持ち歩いていましたが、使ったのは一度だけだったかな?1型専用に1/4 仕様の大型石突の代替えを出してくれないだろうか?
トラベラーシリーズで唯一の3/8″ネジ穴対応の石突
そしてこちらがGT2545T、二型の石突部分です。
こちらはGITZO純正の大型石突に変更可能。もちろん他のスパイク石突等も使えます。
こちらGITZOの大型石突。現行システマチックでは標準石突として装備されています。その圧倒的な安定感は一度使うともう病みつきに・・。旅先が海や川なら是非この石突に変えましょう!
うーん、めっちゃ安心感と安定感です。リノリウムなど室内の滑りやすい床材質でも威力を発揮してくれますので、屋外だけでなく室内からの夜景撮影などにもお勧めです。
理由③ センターポールと十分な太さの4段脚
GT1545Tを使っていて、もう一つ不満(不安)な点がありました。それは4段目の脚の細さ(14.7mm)です。
私は作品の殆どで長秒、しかも2〜5分の長時間露光で撮影することが多いのです。
そのスタイルは旅先であろうと変わりません。
いや、逆に旅先であるからこそ普段お目にかかれない光景での長時間露光撮影をしたいのです。
その4段目飾りなの?
超長時間露光撮影に脚は太ければ太いのに越したことはありません。4段目は非常用、通常は三段目までで!」という声を聞きますが、はたして伸ばさない4段目になんの意味があるのか? 折角4段ある脚なんですから積極的に使いたいものです。
GT2545Tは全伸高154.5cm(センターポール下げの状態で131cm)です。実際はプレートの上に雲台・カメラが乗るので通常の撮影ではセンターポールを使うことはないと思います。長秒ではブレの原因にもなるのでなるべくセンターポールは使いたくないものです。そういった意味でも4脚伸ばした状態での十分な高さの確保は三脚に選びの重要な要素です。
いざというときのセンターポール
最近はセンターポールを廃したコンパクトな三脚が人気ですが、やはりセンターポールというのは必要だと思うのです。
「結局センターポール使わんかったな・・」
ということも結構ありますが、
「センターポールあって良かった\(^o^)/」
というケースの方が経験上多いです。例えば私は橋が好きで、旅先でも良く橋の下、近くまで撮影に行きますが、川(海)の橋には腰の高さのほどのフェンスがあることが殆どです。そういった時にセンターポールがあるとフェンスを気にせず撮影できるので安心です。もしセンターポールがなければ、フェンスのない所を探す必要があるか、もしくはフェンスの間から狙う、という手もあります。しかしそうなると構図にも支障をきたしてきます。構図の自由度という観点からもセンターポールはやはり、あったほうが良いのです。
コスパ最高?:中華メーカーのトラベラー三脚
その斬新な発想にインスパイアされた他の三脚メーカーがこぞって似たような三脚を発売。現在では特に安くて品質が良いと評判の中華製のカーボントラベラー三脚が市場を席巻しています。
ちょっとここでは中華メーカーの2型のトラベラータイプを見てみましょう。
SIRUI(シルイ) カーボン4段三脚 ET-2204 + E-20 雲台セット
なぜかロック部分がレバータイプに変更になった現行のSIRUIのトラベラー。なんかベルボンみたいです。ちなみに私が最初に買ったトラベラー三脚はSIRUIでした。当時の型番はT-2204X(廃番)。中華メーカーの特徴ですがSIRUIもマイナーチェンジが非常に多いメーカーです。
※2024/8/10
現在大幅にラインナップが変更されています。近日更新予定。
Leofoto (レオフォト) トラベラーカーボン4段三脚 LX-284CT+XB-38 雲台セット
はい、パクリの神様LEOFOTOです。ライバルはGITZOとRRSと公言していることからオリジナルへの敬意?が見えるパクりっぷりです。ただ現行のGITZOのトラベラーよりは初期のトラベラーに似ていますね。脚のロックの形状がそっくりです。最近値上がりしてますね。このねだんならGITZO買いましょう。
「コスパ」に惑わされない
「この性能でこの値段!コスパ最高!!」このようなレビューを良く見かけますが実際の所どうでしょうか。例え最高級のカーボン10層!と謳っていても、他のパーツなどは安いものを使っていたりコストカットの影響が多く見られます。細部の作り込みが甘かったり、部品などの経年変化の度合いも正直読めません。その時は安くて良い買い物をしたと思っても将来的にどこかに不具合が生じる可能性は大きいです。たとえばその不具合が大事な撮影の時に生じてしまったらどうですか? 撮影旅行中の序盤に三脚に不具合が生じてしまったら最悪ですね。コスパという言葉に惑わされてはいけません。ちなみに私の経験から言うと、コピー製品を買ってしばらくすると結局本家を買い替えることがほとんどです。ご参考まで。
理由④ GITZOは資産
どんなに気に入って購入した三脚も手放さなければいけない日が来るかもしれません。そんな時に今あなたの使っている三脚はいくらで売れますか?
中古市場での価値を考えよう!
例えば中華製の三脚は中古相場が非常に低いです。国内正規流通品ならまだしも、平行輸入品にあっては大手のカメラ店ではまず買取すらしてくれません。中古品としてカメラ屋さんに売ろうとした場合、中華製の三脚の価値はほぼ0として思って間違いありません。
三脚全般に言えることですが、GITZOであてもカメラ店に売却時ははかなり買い叩かれます。しかしながら値段がつかないということはないはずです。今でもGITZOはどんなに古い型でも(もちろんかなり安価にですが)買い取ってもらえますし、実際に店頭で売られています。需要があるからこそ売買されるんですね。それがGITZOの持つブランド力ですね。
GITZOはオークションでの購入でも安心?
オークションやフリマサイトでは常に高値で売買されているのがGITZOです。GITZOはしっかり作られているので、製品としての寿命がかなり長いです。ちょっとやそっとのことでは壊れませんし、たとえ一部部品が欠けていたとしても、GITZOの公式パーツショップでそれを補うことができます。Gitzoユーザーはそれを知っていますので、オークション等での中古のGITZOは需要が高いのです。
購入後2−3年のGITZOであれば購入価格の最低でも6−7割程度の値段なら余裕で売却可能です。(もちろん状態にもよりますが)
私も実際にGITZO三脚をオークションで売ったことがありますが、購入価格の8割り程度で売却出来ました。
それに比べて中華製三脚は、ネットに格安の新品平行輸入品も溢れているので売却時にはかなり厳しいと考えましょう。人気のLEOFOTO三脚であっても、個人業者の割安な並行輸入(多くがアウトレット)品がネットに溢れているので、高値での売却は難しいと考えてください。
理由⑤ 普遍的デザイン・歴史の重みを肌に感じる
せっかく気に入って買ったものが、すぐモデルチェンジしてしまうと、ちょっと残念な気持ちになりますよね。GITZOはそんな事を気にする必要ありません。なぜならGITZOのモデルチェンジは比較的遅いです、というかかなり遅いです。現行のGITZO GT2545Tの発売は2015年で今も現役です。なんと!7年間もマイナーチェンジなし。これってある意味すごくないですか?
例えば某中華三脚メーカーはマイナーチェンジというかモデルチェンジのため、型番、形状が数年おきにのコロコロ変わりますよね。「常に進化を続けている」というと聞こえは良いですがそれだけ現状の三脚・製品にまだまだ改良の余地があるともいえますね。もしくは見た目だけ少し変えて新しさを出すとかでしょうか。
100年の歴史を手に入れる
GITZOの創立は1917年。創業100年を既に迎えました。当初はカメラやレリーズなどを製造、三脚の製造は1940年代から。第二次世界大戦中は軍に砲台などの台座を配給していたことは有名な逸話ですね。
GITZOの三脚は高いと思われがちですが、100年の歴史と叡智の結晶だと思うとそれは真っ当な値段だと思うのです。
コピー製品には歴史も信頼もありません。既にあるものをコピー、もしくはリバースエンジニアリング(分解して研究、同じような製品を作る手法)で作っているだけです。もちろんアイデア料もかかりませんので安いのは当たり前です。そんな三脚に大事なカメラを乗せてあなたは平気ですか?
まとめ:旅先でこそGITZO!!
初心者こそ最初のトラベラー三脚にGITZOを!
迷ったらGITZO 最初からGITZO
「私は未熟者・まだまだ初心者だから三脚は中華製カーボンで良いな〜アマゾンで探そ・・」
「GITZOはもっと写真の腕前が上達したらいつか・・・」
もうそんな考えは止めるべきです!
なぜなら良い道具を使った方が上達も早いからです。
「中華製のカーボン三脚も充分クオリティ高いよ!」
そういう人はGITZOの三脚を使ったことがあるのでしょうか?
何を求めるのか?
例えばあなたが今ハンバーグを食べたくなったとします。あなたは肉専門店の牛肉100%のハンバーグが食べたいのですが、いつも懐に余裕のない友人がこう言います。
「ファミレスのハンバーグも十分クオリティ高いよ!」
もちろんファミレスのハンバーグもハンバーグには違いないですし、味も美味しいのですがあなたが求めているのは本物の味です。
何を求めているかで評価基準はガラッと変わってきます。
他人の評価・レビューを読むのは良いのですが、あなたが今何を求めているかを常に考えるようにしましょう。
安物買いの銭失いに注意!
中華製の安い製品やコピー品を買って、性能に満足できず結局正規品を買い直した経験はないですか?
安い三脚でも2つ3つ買っていくと結局GITZOを買う値段になりませんか?
三脚沼にはまらないためにも最初からあれこれ悩まず本物の三脚を買ったほうが貴重な時間とお金を浪費せずにすみます。
是非最初から本物の三脚で写真を撮りましょう! それは旅先、トラベラー三脚といえど同じです。
一期一会の瞬間のために
旅先での安心感を手に入れる
憧れの撮影地。そこで撮影した一期一会の風景・街並み。
もしも、その写真を家で確認して微妙にブレていたら・・・
想像するだけで恐ろしいです。
もう二度と訪れることはないかもしれない。そんな旅先の撮影だけに信頼のおける三脚で撮影したい。
そんなあなたは迷わずGITZOのGT2545Tを手に入れましょう。
ではまた!
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