105mm対決!「105mm f/1.4E ED」 と 「Z MC 105mm f/2.8 VR S」をポートレート撮影で比較

ZMC105mm f2.8s は中望遠のポートレートレンズとしてどうなのか?

予約購入したNIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S。手に入れてから早数ヶ月経ちました。購入後は105mmの中望遠のポートレートレンズとしても大活躍!・・・のはずだったのですが実際はそうでもなく・・・・ なぜだろう????
その原因の一つは間違いなく、Fマウントのスーパーポートレートレンズ105mm f/1.4E ED の存在があります。これまでこの二つのレンズを同時に使ったことがなかったので、ほぼ同じ条件下でどれだけ両レンズの違いがあるか比べてみようと思います。

予習:ぬいぐるみで両レンズの特性を把握

まずは室内でテスト撮影。(モデルさんとの撮影比較を見たい方は飛ばしてくださいね)
窓から差し込む自然光で、ペンギンのクッションで両レンズの特徴を把握します。

開放比較

F1.4EをF2.8まで絞っても(写真②)後ボケはZ105mm に比べても柔らかい感じですね。
ZMC105mm f2.8s をポートレートレンズとして使うときはこの後ボケの特性を考えたないといけないかもしれません。
ちなみにZMC105mm は実行F値表示なので被写体との距離によって開放で撮影してもF2.8より暗くなる場合があります。実行F値とはなんぞや?という方はMAPカメラさんの記事が分かりやすいのでお勧めです。今回ZMC105mmは基本的にすべて開放で撮影しています。

最短撮影距離

ブレ防止のため三脚を使用

105mm f/1.4E :1m
ZMC105mm : 0.29m (29cm)

105mm f/1.4Eは最短撮影距離1mです。これはポートレート撮影時で1mまで近づくと顔が丁度入るぐらいの距離になります。
次の写真は105mm f/1.4Eの最短撮影距離1m 付近から三脚を使って撮影した写真。ZMC105mmの方がごくわずかですが若干画角が広いことが分かりました。

めちゃ寄れるZMC105mm

マクロレンズんだから当然なんですがZMC105mm はめちゃくちゃ被写体に寄れます。
かといって人間相手にあまり寄りすぎると圧迫感を与えてしまいますので気を付けましょう。
でもこの「寄り」を活かしたポートレート写真を撮影するのもZ 105mmを使う時のポイントになるでしょう。

NIKON HP 公式サンプルの魔力

そもそもこのレンズの購入の決めてになったのが公式サンプルのこのポートレート写真。もちろんマクロのサンプル写真は素晴らしかったんですが、マクロ撮影をほとんどしない私としては、しばらくはFマウントのmicro 105mm F2.8G を使えば良いかな〜と考えてました。
しかしながら、このモデルさんを撮影したサンプル写真をみて
「これはポートレートレンズとしても最強じゃないか!」と感じ、速攻で予約したわけです。
そしてこのZ105mmMicroの描写次第では105mm f1.4eを手放しても良いのでは?とも考えていました。

NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S 公式サンプル画像より
NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S 公式サンプル画像より

こうして改めて公式サンプルを見ると後ボケが独特ですよね。F2.8ということでピント合わせには余裕があります。背景もF1.8,F1.4なとろけるようなボケではなくて背景になにがあるかしっかりと分かります。ZMC 105mmを中望遠のポートレートレンズとして使う場合はこれまで以上に背景を含めてしっかりと構図を考える必要がありそうです。あ、そういえば同じ様なことをZ70-200 VR-Sのブログでも書いていたっけ・・・

ロケーション&モデルさん紹介

大阪市立長居植物園 - 長居公園
大阪市立 長居植物園は、大阪市東住吉区にある長居公園(ながいこうえん)内にある大阪市立の植物園です。長居公園の東南の一角にあるおよそ24.2haを占める植物園で、1万年~200万年前の大阪の原生林(氷期・ 間氷期植物群)、照葉樹林、二次林など大阪の樹木を時代別に、その代表種によって再現されています。

大阪の長居公園内にある長居公園植物園で撮影。丁度「秋の花まつり」を開催していました。花とポートレート!もうこれは最高のコンビネーションですね。残念なことに リニューアル工事のため11月からしばらく休園になってしまいます。次にここで撮影できるのは春の花シーズンですね。

今回の被写体様

ツバメさん

Z7+105mm f1.4e (開放での撮影)

被写体始めてまだ間もないツバメさん。今はもう撮影されるのが楽しいっ!という感じで終始笑顔いっぱいでした。そんな中にときたま見せるキリッとした表情も素敵。ただ立っているだけで画になる彼女。現在人気急上昇中で年内は予定がいっぱいということです。関西のカメラマンさん、要チェックですよ!

https://www.instagram.com/t__u___s/?hl=ja

徹底比較!105mm f/1.4E ED と Z MC 105mm f/2.8 VR S

比較① バストアップ(上半身)

開放比較
まずは105mm f/1.4E の開放です
上のモデルさん紹介の写真のカット違いですね。
とろけるような後ボケですね。流石は 開放F1.4です。

105mm f/1.4E

次は
ZMC105mm F2 .8S 開放です。ちょっと構図が違いますがご容赦を。綺麗な被写体さんを前に舞い上がってしまいました(汗)
背景のボケの感じを良く見てください。僅かですが、周辺部が中心部に向かって引っ張られるいわゆるぐるぐるボケの傾向があるようです。

ZMC105mm F2 .8S 開放

次は105mm f/1.4Eをf2.8 まで絞ってみます。
画像比較ツールでボケの感じを比べてみてください。105mm f/1.4EをF2.8まで絞っても後ボケは柔らかさをキープしてますね。



次は縦写真。F2.8で比較します。
現像はAdobeのLightroom ClassicでProfileは〈Camera Portrait V2〉。明瞭度、マスクなどの部分補正はしていません。※
※全体的な若干の露出とハイライト、シャドーの調整はしています。



比較②膝上

ようやく撮影にも慣れてきたので(汗)レンズの構図も合わせられるようになってきました。
画像比較ツールで比べてください。スライダーで切り替えができます。

ちなみにカメラは Z6/ZMC105mm、Z7/105mm f/1.4Eです。

まずはまずは105mm f/1.4E の開放です


F2.8 で比較



若干立ち位置違いますが勘弁!
ZMC105mmのボケはちょっと煩い感じがしますね。同じf2.8 での撮影なのですがF1.4は明るめになるようです。

比較③ コスモス畑で前ボケ

コスモスの葉と茎を大きく前ボケに入れて比較します。前ボケの傾向をご覧ください。

まずはf1.4

f1.4 開放

次は ZMC105mm

次はf2.8 で比較



105mm F1.4 はつい開放で撮影してしまいがちですが、F2.8まで絞っても非常に前ボケも後ボケも綺麗ですね。ZMC105mmも非常に綺麗な前ボケとピントのあった被写体とのコントラストが綺麗です。

比較④ 顔のアップ

おおよそ105mm f1.4eの最短距離からお顔のUPを撮影します。
なお、この写真お肌加工一切しておりません!若い!肌綺麗!!



どちらの描写もスッキリ綺麗。ピントのあったところはシャープ。
どことなく105mm f1.4eの描写が柔らかいでしょうか・・。

比較 ⑤ ちょっと前ボケ

コスモス畑を離れてバラ園方面に向かいます。
丁度良い木があったので座ってもらい比較撮影。手前に飛び出ていた木の幹を前ボケに入れてアクセントにしました。

F1.4 開放

ZMC 105mm 開放

比較⑥ めっちゃ前ボケ

葉が沢山枝垂れていたので(日本語変?)その葉の間から綺麗なお顔を狙ってみました。105mmf1.4は開放なので当然ながらとろけるボケ。

ZMC105mmの前ボケも嫌味な感じのしない綺麗な前ボケではないでしょうか?
私は好きです。



比較不可:ZMC105mm でぐっと寄ってみました

ZMC105mmはマクロレンズなのでめっちゃ寄れます。その特性を活かして撮影にチャレンジ。

普段はここまでモデルさんに寄って撮影することはないのでかなりムズイです(汗)
最短撮影距離はもうすこし寄れますが、あまり寄るのも失礼、ということでこの辺が限界。
※クリックで大きな画像が見れます

モデルさんに寄る代わりにギリギリまで花に寄ってみました

自由作例 105mm f1.4e

比較できなかった写真をギャラリーにまとめました。

自由作例 z105mm f2.8s

まとめ

105mm 1.4eはやはりスーパー神ポートレートレンズ

今回初めて同じシーンで二つのレンズを撮り比べて見たのですが、やはりF1.4 とF2.8のF値の違いはかなり・・というか、予想以上に大きい印象を受けました。
それに加えて105mmF1.4EをF2.8まで絞っても,あくまで後ボケは柔らかさをキープしています。
これまで開放1.4での撮影ばかりでしたが、積極的に絞っても使おうと思います。

ぐるぐるボケ傾向?

今回ZMC105mm f2.8sで背景によって、若干気になったのが後ボケでした。特に葉っぱなどちょっと騒がしい背景を選ぶといわゆるぐるぐるボケ気味になることがあります。これはこれで味のある特徴と見るか、弱点と見るかは使い手の価値観次第ですね。私は最新のスッキリとした描写と、ちょっとオールドレンズに見られるようなぐるぐるボケが混在していて面白いな、と思いました。
その特徴あるボケを活かしてヴィンテージ調のプリセットで仕上げるとボケにマッチするかもしれません。

Lightroom classicでヴィンテージ風のプリセットを適用 ※別日の撮影 モデル:IZUMIさん


ZMC105mm f2.8sは ちょっと中〜上級者向けのポートレートレンズ?

Z105mm f2.8sはf2.8 とボケ量が限られている分、何も考えないで適当に撮ると凡作を量産します。独特な後ボケ、クリーミーな前ボケ、マクロならではの明瞭感、接写力をよく把握した上で使用するのが良いと思います。105mmF1.4E とは違った魅力、個性があるレンズなのでその特性を活かしたポートレートレンズとして使うのは全然ありだと思います。まさにZ105mm f2.8sはボケに頼らないポートレート上級者のためのレンズと言えそうです。解像感を活かしたスタジオポートレートには凄く良さそうです。

焦点距離105mmに惑わされない

両レンズ、焦点距離は同じ105mmですけど、全然!その性格・旨味が違うわけです。105mm のポートレート専用レンズで迷っているのなら、間違いなくf1.4eで決まりです。被写体が浮き上がるような、それこそNIKONが謳う三次元的ハイファイを手にしたその日から堪能できる究極のポートレートレンズです。

もちろんこれは105mmF1.4Eと比べた場合の話です。Z105mm f2.8単体で見れば このレンズもポートレートレンズとしても極めて優秀と断言できます。ただZ105mm の凄みを最大限に活かせるのはやはりマクロ領域でしょう。だってマクロレンズなんですから!!

撮影中にツバメさんが見つけて悲鳴をあげていた毛虫。マクロで撮ると可愛いよね!


NIKONユーザーなら105mm 1.4eは墓場まで持っていくべき

Zレンズはほんとうにどれも素晴らしい!
どのレンズもスッキリクリア、スーパー解像度。
ボケも綺麗。言うことなし!

しかし105mm F1.4eはなにか神がかったもの を感じます。
今回改めて F1.4Eの魅力を再認識しました。

この稚拙なブログではその魅力を十分に伝えることができません。是非とも
もしまだこのレンズを体験したことのない人は中古で良いので手に入れてください。

私は今後十年すべてのレンズがZレンズに入れ替わってもこの105mm f1.4Eだけは、手元に残して撮影を楽しみたいと思います。

まとめ のまとめ

Z MC 105mm f/2.8 VR S ポートレートレンズとしても優秀だが若干くせあり

究極のポートレートレンズが欲しければ NIKKOR 105mm f/1.4E ED

YOSHI
YOSHI

今なら紅葉ポトレに間に合いますよ!

使った機材

レンズロードマップに105mm はありません。それだけNIKONはこのレンズに自信を持っているのでしょう。VRが使えるZで使うためのFマウントレンズ!

紅葉の葉っぱをマクロで撮りながらモデルさんも撮影したい!という贅沢なあなたにはこのレンズ

撮影時に使用していたレフ板。レフ板は中途半端な大きさよりこれぐらい大きいと十分な反射光が得られので良いと思います。
サンファイアは色濃度が若干高いのでで肌に温かみが出ます。シルバーほど肌が白っぽくならないのでオススメ!

レフ板使用の頼もしい味方。これで細かな角度調整も思い通り!
あ・・・別売りのライトスタンドが必要です。NISSIN製でなくても使えますがデザインを合わせたい方は同一メーカーがオススメ!

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