NIKKOR 28mm f/1.4Eでポートレート撮影

Nikon Fマウント 最後の F1.4単焦点レンズ

Zレンズ全盛の昨今ですが、その中でも密かにずっと気になっていたFマウントの単焦点レンズがあります。NIKKOR 28mm f/1.4E EDです。

発売は 2017年6月。待望の28mmF1.4だったわけですが、その翌年 2018年にはZ7が発売され、その後の怒涛のZレンズ発売ラッシュで存在感が薄められてしまいました・・。
そしてどうやらこのNIKKOR 28mm f/1.4EがNIKONのFマウントとしての最後のF1.4レンズになりそうです。

普段はどうしても85mmや105mmの中望遠でのポートレート撮影が多いのですが今回はこのNIKKOR 28mm f/1.4Eでポートレート撮影に挑戦します。

ボディはZ7。FTZ経由でバランスもバッチリ!!

Z7+FTZ+NIKKOR 28mm f/1.4E
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今回の被写体様

ASUKA

今回ブログ初登場のASUKAちゃんです。18才 のJD(女子大生)です!!若さにしびれます。ちなみにお母様がフィリピンの方だそう。醸し出す独特なエキゾチックな雰囲気にも納得です。しかも今回ご本人たっての希望でなんと衣装は!セーラー服です(°▽°)。シャッターを押す手が震えそうですが、そこはZの強力な手ブレ補正に頼りましょう。ちなみに紹介写真の撮影レンズは神ポートレートレンズのf105mm f/1.4E EDです。

105mm f1.4E/f1.4

もっか海外留学とアイドル目指して勉学とダンスに邁進中!
そんなAsuka ちゃんを応援しよう! 

ASUKA’ SNS

28mmでポートレート撮影

28mmという画角
あらためて今回の主役はNIKKOR 28mm f/1.4Eです。
やはりポートレートで使い易い画角は85mmや105mmの中望遠レンズでしょう。
圧縮効果で背景が整理されメインの被写体を浮かび上がらせることができます。

※28mm 105mm の比較。

28mmのメリット
そもそも28mmって結構広角なんです。
多くのスマホのメインカメラが換算28mmを採用していることから分かるように、自撮りやグループ撮影、スナップ撮影などに使いやすい画角ですね。
でもその分何も考えて撮らないとフレームにいろんなものが入ってくるので注意が必要です。

28mm f/1.4 いつ使う?

さて、そんなNIKKOR 28mm f/1.4Eですが、ポートレートレンズとして、その使い所はどこでしょう?

・被写体だけでなく周りの情景を多く写し込みたい
・広角レンズで背景をぼかしたい
・下から煽って迫力を出したい
・中望遠のポートレートに飽きた(カットのバリエーション)・・・

などがパッと思いつきますね。

公式サンプルで予習

では早速撮影に! という前に構図の予習をしておきましょう。

私の脳裏にNIKKOR 28mm f/1.4Eの発売当時の公式サンプルが非常に印象深く頭に残ってます。
撮影は ニコンアンバサダーのMarko Marinkovic 氏。
主にドキュメンタリー・ウェディングを手掛ける写真家です。
以下海外写真レビューサイトSLR LOUNGE のサンプル写真をお借りします。
NIKONジャパンの公式 28mm f/1.4E EDの撮影サンプルとは別カットになります。

①基本の日の丸構図

photo by Marko Marinkovic

広角レンズなだけに周辺にいけばいくほど歪みが目立ってしまいます。そのため28mm のポートレート撮影の基本は人物は中心配置になります。この撮影のロケ地はマラケシュ (モロッコ中央部の都市)。 周りの光景が大きく写しだされる28mm、そのためには特にロケーション選びが重要になってきますね。広角28mmで日の丸構図だと、上方のスペースにかなり空きができてしまいがちです。この写真は梯子をいれることで上手くスペースを利用してます。背景の赤い筒のような物も絶妙なアクセントです(*^^*)
モロッコ行ってみたいです。

28mm チェックポイント①

『背景に注力!』


②引きの日の丸構図

次はペア撮りの一枚。夕日が地平線に沈む少し前のゴールデンアワーでしょうか。映画のワンシーンのようです。全身を写すため被写体とかなり距離があるように感じますが、実際は被写体から2mぐらいの距離ではないでしょうか。それにしても背景との明暗差がかなり厳しそうですね。逆光性能も強そうです。日が沈むタイミングでチャレンジしたい!

photo by Marko Marinkovic
28mm チェックポイント②

ゴールデンアワーで『太陽を大胆な背景にする』


③日の丸構図 バリエーション

この写真ははニコンのレンズパンフレットに使われていましたね。
反室内でしょうか。右側から光が差し込んでますね。手前の柱、奥のボケた柱の垂直が傾いてしまうと不安定な構図になってしまうので、内蔵水準器を表示してしっかりレベルを確認して撮影した方が良さそうです。

photo by Marko Marinkovic
28mm チェックポイント③

縦のラインを意識する


④パーツ撮り


ポートレート撮影時にはついついモデルさんの顔や全身を撮影することに意識がいってしまうのですが、あえて顔を写さないことによってドラマが生まれてきますよね。パーツにぐっと寄りつつも周りの光景がフレームに入ってくる28mmだからこそできる一枚です。こちらもチャレンジしましょう!

photo by Marko Marinkovic
28mm チェックポイント④

顔ばかり撮らない!


⑤モノクロ

最後はモノクロ。これは自然光でしょうけど、背後からの光、モデルさんの輪郭だけを浮かび上がらせつつも、黒つぶれしないシャドー部との塩梅が見事ですね。同じような光線を見つけるのが難しそうですがチャンスあればトライしてみたい一枚です。

photo by Marko Marinkovic
28mm チェックポイント⑤

ドラマチックな光を見逃さない!


基本的に「寄り」も「引き」も被写体をほぼ中心に配置するのがコツですね。
シンプルですが、その分周りの「情景」・「光」が重要になってきそうです。

いざ実践

私もMarko氏同様、海外ロケでモロッコ!と行きたいところですが・・
予算の関係でポートレート撮影の聖地・大阪の淀川河川敷です。

※撮影地のギャラリー

では早速予習した5つのポイントを踏まえつつ(セーラー服を前に忘れそうですが・・(^_^;))撮影してきましょう。

ロケ地に行く途中

淀川河川敷に行く途中、面白いビルの壁画があったのでその前で一枚。

まずは一枚。基本の日の丸構図です。

僅かに水平軸が傾いてますかね・・(-_-;)。Asukaちゃんの身長が155cm,私が180cmなので普通に構えて撮るとどうしても若干上から覗き込む形になってしまいます。中望遠レンズでは気にならないのですが28mmはシビアです。膝をしっかりまげて撮影しましょう。では足を使って引いてみます。

引きの日の丸構図です。

今度はきっちりレベル出してました。
でも足首のところでフレームが切れてます(汗)・・
まだまだ28mmの画角に慣れない私です・・。でも気にしない気にしない。次行きましょう!

金網と電柱

金網を見ると掴まずにはいられません。そして撮らずにはいられません。
早速ASUKAさんにも掴んでもらいましょう。こちらも 基本の日の丸構図です。
金網の前ボケ、スムーズな後ボケ。広角28mmですが被写体が浮き出てますね。
金網をもっと激しく「ガッ」と掴んで欲しかったところですが・・まだ18歳。
少々恥じらいがあるんですかね(-_-;)

金網と電柱の垂直を意識して撮影しました。それにしても後ろののおじさんが気になりますね・・・。

高架下

撮影開始時間は 16時、今の季節(9月中旬)だた丁度西日、遮光です。良い感じの光が高架下に降り注いでいます。
まずは順光で撮影。こちらも基本の日の丸構図。左側に道路を配置して奥行き感を出してみました。

そして「顔ばかり撮らない!」チェックポイント④にあったのであえて顔を外して撮影。
何かドラマを感じませんか?

逆光

強い太陽光を背景に逆光で撮影。構図は日の丸。ひたすら日の丸です。
ナノクリですが、ゴーストが少々右斜めに出てますね。

ロケ地到着:淀川河川公園

待ち合わせ場所の十三駅からようやく淀川公園に到着。大阪で定番中の定番のポートレート撮影地です。撮影時は9月中旬、夏の終わり、残暑厳しくまだまだ緑が色濃い淀川河川公園です。

階段で

早速撮影開始です。逆光でお顔が影になってしまいますが、どんどん撮ります。
レフ板はまだ使っていません。

休憩

水分補給は大事です。

高架下①

ゴーストに悩まされる・・・
西日のかな強い時間帯です。このNIKKOR 28mm f/1.4E ED、ナノクリの効果で逆光でもフレアーはほとんど気になりませんがゴーストは出ます。下の5枚の写真全て同じ場所にゴーストが見れますね。
注意しましょう。

太陽が雲に隠れると・・

ゴーストが消えます。
写真は初の縦構図!そしてちょっと傾けてみました。

高架下②

淀川にかかる橋桁

橋桁を背景に撮ります

引き

寄る

If your pictures aren’t good enough, you aren’t close enough.
「君の写真が今一つな理由は、寄りが足りないからだ」

写真家のロバート・キャパ

ということでぐぐっと寄ってみます。でも、ASUKAちゃんに
「近っ!」(・。・;
と言われたのでこれ以上寄れず・・・(TдT)

最短撮影距離

ちなみにNIKKOR 28mm f/1.4Eの最短撮影距離は0.28m
感覚的にはモデルさんの呼吸音も聞こえそうなぐらいの距離です。あまり寄ると嫌がられるので事前に
一言「寄ります!」と言いましょう。


28mm or 35mm ?

35mmは適度な画角でポートレート撮影でもお馴染みの画角ですが、28mmとなると結構その違いに最初戸惑います。広角域で7mmの差はかなり大きいです。
ポートレートレンズとしての使い方は35mmに近いと思いますが、さらに広角の
28mm。当然より広い範囲が写しだされますね。
特に同じような日の丸構図(膝上)で撮影しても、35mmでは程よい圧縮効果で被写体と空とのバランスも良い感じです。一方28mmでは空(背景)の占める面積が大きくなり露出のバランスをとるのが難しくなります。左側のNIKKOR 28mm f/1.4E EDで撮影した画像も空の部分がかなり白飛びしてしまいました。
28mm 35mmの比較画像 

35mmの方が背景とのバランスが良く感じます。


縦のラインを意識

広角28mmで撮影していると周辺物もいろいろ入りこんできますね。
特に人口物と一緒に撮影する時、それらの傾きが妙に気になることがあります。

レベル(水平垂直)が適当

黄色い鉄の支柱が微妙に傾いていて微妙に不安定な感じを受けますね。ASUKAちゃんも傾いてますけど・・(^_^;)


縦横のラインを合わせました。

安定感が出ましたね。気持ちあおりぎみかな・・。

縦構図

縦構図にするとさらに構造物の傾きが目立つので内蔵水準器を駆使してしっかりレベル出ししましょう。

逆にあえて下からちょっとあおるとことで広角ポートレート特有の歪を活かした効果で撮れます。

NIKKOR 105mm f/1.4E ED と比較

同じ場所で中望遠レンズに変えて描写を比較してみましょう。
同じ場所、同じ被写体さんなのに受ける印象がまったく違いますね(^o^)。
水平軸が少々傾いてむあまり気になりません。
NIKKOR 105mm f/1.4E EDでは「ポートレート撮影です」。
NIKKOR 28mm f/1.4E EDでは「デート中に撮影しました!」ぐらいのモデルさんとの近い距離感を感じませんか?


日の入り:ゴールデンアウアー

いよいよ日の入り直前の最高に良い時が訪れました。シャッターを押す指にも力が入ります。(^o^)

あえて顔をはっきり写さない

ポートレートってつい顔や全身を入れることに気が回ってしまうのですが、あえて顔をはっきり写さないことで想像力が生まれる事って多いですよね。
この一枚はあえてスマホにピントを合わせました。
タイトル『自撮り撮影』 

『手は顔ほどにものを言う』って言いますものね

後ろ姿

ドラマチックな時間帯へ・・

良き光は一瞬です。今日の夕陽は綺麗だなー(^o^)

まとめ: NIKKOR 28mm f/1.4Eをポートレート撮影に使ってみて

28mm‥‥って

ムズィイイイイイ!! (ToT) 私的にポートレート撮影では慣れない画角のせいか本当に難しかった。
基本日の丸構図なのですが、その分撮影中常に、レベルと被写体さんの、背景に気を使っての撮影にめちゃ疲れました。特に腰と膝が・・(-_-;)
いかに普段、中望遠レンズでボケに頼った撮影をしているか思い知らされました・・。

NIKKOR 28mm f/1.4Eはポートレート撮影に必要か

正直言って 個人的に広角ポートレートは35mmがしっくりくるんですよね。少々俯瞰や煽っても歪みはほとんど気にならず適度に周辺風景も入ってくるので使いやすいです。35mmがポートレート撮影で定番なのも頷けますよね。

広角故に・・・
勿論「慣れ」の問題も多分にあると思いますが、28mmは余計なものが本当に多く入りこんできますね。特にが大きくフレームインしてくるときの露出調整が難しい!
空を白飛びさせないようにしつつ、被写体の露出をキープするのが至難の技。
今回、写真によってはかなりLightroomの部分補正にお世話になってます。(-_-;)


28mm=人物+風景x光=世界

ただこの28mm固有の開放感、人物ち背景とのバランス、そして光線が「ズバッ!」と決まったときにはNIKKOR 28mm f/1.4Eでしか生み出せない画があるんですよね。
それはNIKKOR 35mm f/1.4Gでもない、勿論標準画角のNIKKOR 58mm f/1.4Gでは表現できない世界です。
「28mm 良いじゃん!!」
と現像中何回も画像を見ながら唸りました・・・。

空と被写体の明暗差調整が難しい・・・


物語を奏でるレンズ

ちなみ28mmが好きな映画監督は多いらしいです。ということで簡易フィルム風に16:9にクロップ。クロップで画面上方が縮まるため画に締まりが出てきますね。

このレンズは手放せない・・・

人物だけじゃない、風景だけでもない、そう!これはこの世界を切り取るレンズ。
それがこのNIKKOR 28mm f/1.4Eなのです。

ニコンFマウント最後のF1.4単焦点。
私はしばらくこの28mmで世界を捉えていこうと思います。





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