あなたのポートレート撮影においての稼働率一番レンズは何ですか?
私の場合は
神レンズNIKKOR Z 50mm f/1.2 S!
ではなくて・・・ 買ったばかり(絶賛ローン返済中(T_T))の
究極単焦点NIKKOR Z 85mm f/1.2 S!
それも違います・・・
実は一番稼働率の高い手持ちのレンズは開放F値1.8のz1.8sシリーズ(35mm,50mm,85mm)です。今回はNIKKOR Z 〇〇mm f/1.8 S(以降表記Z-f/1.8S)を推しまくりますよ\(^o^)/
推しの一:丁度よいボケ感
NIKKOR Z 50mm f/1.8 SよりNIKKOR Z 50mm f/1.2 Sが優れている?
NIKKOR Z 50mm f/1.2 Sのような、より開放F値が明るいレンズが良いレンズのような気がしますね。しかし実際撮影してみるといろいろ問題があることがわかります。
例えば日中の十分に明るい屋外でF1.2 の開放で撮ろうとすると露出オーバーになることが多々あります。シャッタースピードの上限1/8000では不十分なんですね。 そういうときは素直に1,2段絞ると解決ですが、せっかくのF1.2 のボケを活かせなくなりますね。
もしくはNDフィルターを使えば解決ですが、正直つけるのが面倒です(´・ω・`)
次の写真はNIKKOR Z 50mm f/1.2 Sでの撮影ですが開放f1.2では露出オーバーだったので結局f2.8まで絞って撮影しています。もちろん絞ればその分解像度がよりあがりますが、その分ボケが犠牲になってしまいます。そもそも絞って使うならわざわざ明るいF1.2のレンズを使う必要もない気がします。
屋外ではF1.8が丁度よい
しかし開放F値1.8 ではそうそう1/8000を超えるシャッタースピードが要されることはありません。もちろん真夏の炎天下のめちゃ明るい屋外では、そういうケースはありますが、たとえあったとしても、それこそ1,2段絞れば即解決です。さらに1,2段しぼることにより解像度もアップするので良いことづくめ!
丁度よい背景ボケのf1.8
NIKKOR Z 50mm f/1.2 SやNIKKOR Z 85mm f/1.2 Sの開放でのボケは凄まじいです。トロトロ・メロメロにとろけるような背景に痺れます。次の写真はNIKKOR Z 85mm f/1.2 S 開放f1.2での撮影です。
これはこれで幻想的で良いのですが・・・しかし、適度な背景情報を残したいのが屋外ポートレートの肝。ときに開放F1.2のボケはちょっとボケすぎな感じがします。
次の撮影はNIKKOR Z 85mm f/1.8 S です。焦点距離85mmということもありますが背景のボケも充分で、もうこれ以上ボケると背景の情報が失われてしまいます。
実際の現場では実に丁度よい塩梅のZ-f/1.8Sのボケなんですね。
推しの二:丁度よい価格
新品ではちょっぴりお高いZ-f/1.8Sシリーズ
その微妙に高い価格ゆえに買いそびれている人は是非中古市場での購入がおすすめです。
Zレンズ | カメラのキタムラ中古最安価格(調査時期 2024・8月) |
NIKKOR Z 50mm f/1.2 S | 217,400円 |
NIKKOR Z 35mm f/1.8 S | 81,400円 |
NIKKOR Z 50mm f/1.8 S | 66,800円 |
NIKKOR Z 85mm f/1.8 S | 82,000円 |
比べてみると、中古購入の場合NIKKOR Z 50mm f/1.2 Sの値段とNIKKOR Z 35mm f/1.8 S, NIKKOR Z 50mm f/1.8 S, NIKKOR Z 85mm f/1.8 Sを合わせた価格が大体同じ値段です。
お気に入の焦点距離から買い揃えるもよし、一気に3本買い揃えるもよし、そんなことができるのも丁度よい価格のZ-f/1.8Sシリーズです。
推しの三:丁度よい重さ
ここで断言します!(・∀・)
小型軽量なZ6(Ⅱ), Z7(Ⅱ)にばっちりあうのはf1.8S のレンズです!!
NIKKOR Z 50mm f/1.2 S、そしてNIKKOR Z 85mm f/1.2 Sとのバランスは正直言って悪いです。
エクステンショングリップ、バッテリーグリップを使って、まあなんとかバランスが取れるかな・・
というところです。
もちろん
Z9、そして発売されたばかりのZ8なら重量級F1.2Sレンズとのバランスは良好なのでしょうが、その分総重量も増えてしまいます。軽快にポートレート撮影を楽しみたい我々一般人に取ってはちょっと荷が重い(文字通り)組み合わせです。
片手でもらくらく
かつては撮影の基本は「しっかり脇を締めてファインダー越しに撮影する」
と言われていました。
もちろんカメラのブレ防止対策に今も昔もこの撮影方法は効果的です。
しかし今や時代はミラーレス! 多くのボディがボディ内手ブレ補正、瞳AFを搭載。もはや、言い方はちょっと悪いですが「適当」に構えてもブレずに的確に被写体を捉えることができます。
次の動画を御覧ください。
片手でカメラ、片手でレフ板、こんな芸当ができるのも軽量なミラーレス、軽量なレンズあってこそです。私もZ-f/1.8Sを使っているときは積極的にこのスタイルで撮影をすることが多いです。
たまに、NIKKOR Z 50mm f/1.2 Sを使っているときに同じスタイルで撮影してしまい、撮影後に手首がめっちゃ痛くなって後悔したことがあります。(TOT)
最適なバランスを考える
NIKKOR Z 50mm f/1.2 SやNIKKOR Z 85mm f/1.2 Sは軽量なZボディに完全にミスマッチです。
私はZ6やZ7で使うときは必ずエクステンショングリップを使います。Z9やZ8とのバランスは良さそうですが、完全に軽量なミラーレスのメリットがスポイルされます。なんのためにミラーレスZに移行したのか? 今一度考えてみてください。(考えろ!俺!(-.-;))
推しの四:後処理で分かるその真価
クリアで濁りのない描写は後処理に最適の素材
RAW現像全盛です。
もはやポートレートは撮影後の「後処理なし」は考えられません。
私も撮影時は「カメラポートレート」で撮影し、現像時にLightroom Classicでプロファイルや
プリセットを適用させています。
次の比較画像は左側が撮影時にカメラプロファイル“ポートレート”で撮影。撮影後Lightroomでプロファイルを“デニム(適用度50%)”に変更させています。
癖のない素直な描写はどんな味付けも可能
Z1.8s 単焦点レンズで撮影している現場では
「おー!!!スゲー!神描写!!\(^o^)/」
という感じはしない・・・のですが、現像時にちょっとプロファイルやプリセットを適用するだけでその写真の印象はガラッと変わります。
「おー!あれがこんな感じになるのか~(*´∀`*)」とうっとりすることが非常に多い。
特に夕暮れ時の光線がキレイなときに撮影した写真はプリセットを適応することで
仕上がりがガラッと変わってきます。
まさに写真「素材」が「作品」に変わる瞬間ですね。
その度に私は素直にZボディxZレンズの奥の深さ、潜在能力の高さを感じるのです。
ちょっとしたシーンもRAW現像とプリセット一つで印象的な写真に仕上げることができる
新時代のレンズ
あれだけ小さな筐筒でこれだけクリアでスムーズな画を弾き出すZ1.8s単焦点レンズ。
まさにRAW現像を前提に生み出されたミラーレス時代の単焦点レンズなのです。
もちろん撮影現場で画作りも含めた完璧な一枚を撮影できることができれば、それにこしたことはありません。しかし、たとえ完璧な一枚!と思っていた一枚も RAW現像でさらに完成度の高い作品に仕上げることができるのです。JPEG取って出し? もうそんな言葉は忘れましょう。
推しのまとめ:結局使ってこそ!のレンズ
1.8sは低温殺菌牛乳だ!
ちょっと値段的には高いけど良いものってありますよね!
たとえば私、牛乳好きでよく買うのですが、お気に入りは「低温殺菌」の牛乳です。
いわゆる普通の牛乳は230円ぐらいなんですが、「低温殺菌」牛乳は350円ぐらい。
牛乳としてはちょっと高価です。でもそのまま飲んでみると、明らかに低温殺菌牛乳の方が美味しいんですよ。牛乳好きの方、もしくは牛乳があまり得意でない方にもお勧めできます。
ちょっと高いですが普通の牛乳の1.5倍の値段の価値は絶対あります。
これってまさに NIKKOR Z f/1.8 S シリーズにあてはまるのではないでしょうか?
Z1.8sシリーズもF1.8単焦点レンズでは高価な部類ですが、使って納得の値段設定だと思います。ちょっと高いけど確実に良い!まさに後悔しないレンズの選択です。
是非Zレンズの良心・ニコン製低温殺菌牛乳のうようなZ-f/1.8Sをぜひご賞味ください!
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