渓流の撮影:シャッタースピードの違いを検証

雨後の渓流はシャッターチャンス

土曜に沢山雨が降ったので、日曜は近場の箕面渓谷に撮影に行きました。
渓流でのスローシャッター撮影楽しいですよね!
桜の季節も終わりこれから新緑の季節。そこで本格的な渓流撮影シーズン前にベストなシャッタースピードを検証します。

前日の天気予報で雨量をチェック。今日は期待できそうです。
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基本編:シャッタースピードによる描写の違いを理解する

渓流撮影にベストなSSシャッタースピードはある?

〇秒がベストです!

・・とは言い切れないのが渓流撮影のシャッタースピード(以下SS)。水量はもとより、構図やその時々の光、求める画によって適切なSSは変わってきます。

まずは基本編でSSの変化による描写の変化を見てみましょう。

シャッタースピード検証① 中距離

YOSHI
YOSHI

撮影場所です。

1/250〜1/20

まずは中望遠(85mm)で少し離れた距離から渓流を撮影します。
まずは1/250〜1/20です。

YOSHI
YOSHI

ISOを上げてシャッタースピードを上げているよ

 1/250〜1/20では水の流れの描写にあまり変化はみられません。日中の撮影でNDフィルター を使わないとこれくらいのSSになることが多いですね。

ミク
ミク

見た目はあまり変わらないですね。

1/10秒〜1秒

次は1/10秒〜1秒で撮影します。

カメラ:Z7 
レンズ:NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S (85mm)

フィルター:FORMATT-HITECH CPLフィルター
NDフィルター:FORMATT-HITECH FIRECREST ND FILTERS

YOSHI
YOSHI

ISOは64に固定
絞りとNDフィルターでSSを調整しています

1/10秒からようやくスローシャッターらしい描写になってきましたね。

ミク
ミク

水の流れが不思議な感じですね

2秒〜10秒

YOSHI
YOSHI

2秒〜10秒です。

ミク
ミク

流れの白いところが目立ってきましたね

YOSHI
YOSHI

水流の勢いがあると水が空気を沢山取り込みます。そこに光が反射して白く見えるんですね。スローシャッターにすることで光が強調されるので白い部分(ハイライト)が目立ってくるんだね。

20秒〜120秒

30秒で流れが完全に止まっている感じになりました。
120秒以上るの露光は流れの水たまり(白い箇所)の白飛びが気になりだします。高濃度のNDフィルターを持っているとつい長秒を試したくなりますがむやみに長い露光はやめた方が良さそうです。

YOSHI
YOSHI

次は200秒(3分強)の長時間露光ですが、白飛び(青丸部分)が気になりますね。

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まだそのCPL使ってるの? CPLフィルターの効果は経年で劣化してきます。「あれ、なんかPL効果薄いな〜」と思ったら買い替えましょう!

シャッタースピード検証② 近距離

検証②の全景 SS1秒

今度は水流にぐっと近づいて流れの一部を切り取って見ましょう。縦構図です。

1/10 〜3秒

4秒〜30秒

パッと見、4秒以降はあまり変化がないように見えますね。拡大して違いがあるか確認してみてください。

YOSHI
YOSHI

撮影風景です

応用編:状況に応じてSSを使い分ける

微妙なSSの差で印象が大きく変わる

僅かなシャッタースピード(SS)の差でも写真の印象は大きく変わります。

1/4秒

1秒

1/4(左) は1秒(右)と比べて雨後の渓流の勢いが表現出来ていると感じませんか?

同じSSでも変化する描写

水の流れに勢いがある時は、同じSSで撮影しても毎回微妙に描写が変わります。同SSでも何度か撮影して、その中からベストなものを選ぶようにしましょう。

1秒
1秒
1秒

適切なSSが見つかったら、同じ構図で何枚か連続で撮影するようにしましょう。

高低差で変わる描写

YOSHI
YOSHI

同じ場所でも高低差を変えるだけで構図がガラッと変わりますよ

高(胸ぐらい)

中 (腰ぐらい)

低 (膝ぐらい)

超低 (地面スレスレ)

高さを変えるだけでバリエーションが撮れるので良い撮影ポイントを見つけたら、いろんな高さから撮影しなしょう。

YOSHI
YOSHI

思いもよらない写真が撮れるかも!

ローアングルでは三脚の映り込みに注意!

YOSHI
YOSHI

ローアングルでの撮影は三脚が映り込みやすいので注意が必要です。

上の写真一見問題なさそうですが実は失敗カット。(↓写真参照)
過去にも撮影時には夢中になっていて気づかず、家に帰ってから「あ!三脚写ってるやん!」ということが。そうならないよう、ローアングルでの撮影時は三脚自分の靴など映り込んでいないか注意しましょう。特に超広角レンズは予想以上に広範囲が映るので撮影時には確認を怠らないように!

三脚が映り込んでいる。脚の位置を変えるか構図を調整しよう。

三脚の位置や構図を調整して(↓)撮影しましょう!

※現場の動画 高低差

まとめ

▶水流の躍動感を強調するには!/4〜1/2がオススメ

▶幻想的な水の流れを表現するには10秒以上30秒ぐらいがオススメ

▶一分以上の露光は白飛びに注意

▶微妙なSSの調整表現力を磨こう

▶高低差で構図のバリエーションを出す

ジャネット
ジャネット

雨の後は岩場が滑りやすいので注意してくださいね!

お勧め

今回使ったSIRUIの三脚。驚異的にスムーズな脚の伸縮!!
amazonでは海外型番(物は一緒)が雲台もついてめっちゃリーズナブル!センターポールがないから超ローアングルも楽々!三脚で写真が変わるよ!

番外編:高速シャッターで時を止める

1/1250, iso640
YOSHI
YOSHI

高速シャッターで水の流れを止めることができます

狙って撮れる類の写真ではないので、おおよその構図を決めてSSだけ決めて連射モードで狙います。

サエ
サエ

水滴が不思議な生き物のようですね!



肉眼では見れない世界を見せてくれる高速シャッターの撮影にはまりそう・・

SSは1000〜

シャッタースピードを決めてISOで露出を調整すると良いですね。

モノクロにすると抽象画のよう….

YOSHI
YOSHI

渓流撮影のシャッタースピードを決める参考にしてください!

今回の使用カメラ&レンズ

今回はZ7とZレンズで撮影。
Zシステムにして機材を軽量化することが出来ました\(^o^)/


Z7Ⅱが出たのでZ7が今めっちゃお買い得に!Z7Ⅱと同じセンサー、ISOも64。瞳AFの性能UPとか風景撮影には関係ないっしょ!


ダイナミックな渓流撮影には必須の超広角レンズ。F2.8?
絞って使う渓流撮影には断然こちらがオススメ!
フィルター径82mm は使いやすく、お財布¥にも優しいよ\(^o^)/


キットレンズということで過小評価されているみたいだけど、これは立派なSライン。
ちょっと前まで中古は5万円台で買えたけど、今はのきなみ6万円台後半。再評価されてきた?
いやこれが適正価格!(今後もっと値上がりするかも・・)
テーブルフォトから風景撮影、ポートレート、何でもこなす超万能レンズ。
え!?売っちゃった? 今のうちに買い戻しましょう!


感動が買える幸せ!ZのF2.8!絞る風景撮影はF4待ち?無いものねだりはね〜・・・。
(不当に激安のFマウント70-200mm F4G をFTZ経由で使う?ちょっと長いよね(TOT))
ちなみに初代VR1はかっこいい! FTZ経由で使ってみたい・・・。

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