初めてのパノラマ【撮影編】

淀川河川敷からのパノラマ写真

パノラマ撮影入門!第一回目は撮影編!
今回は焦点距離50mm(標準ズームレンズの50mmでもOK)で撮影するパノラマ撮影方法を紹介します。

ミク
ミク

パノラマ撮影って難しそう

YOSHI
YOSHI

コツさえ掴めば簡単ですよ。では早速始めましょう

スポンサーリンク

パノラマ撮影に必要な物

カメラ以外に以下の物を用意しましょう。

  • 三脚
  • 自由雲台もしくはレベリングベース
  • パノラマ雲台
  • パノラマレール
  • 単焦点50mmレンズ、もしくは標準ズームレンズ
  • カメラに付けるLプレート(縦構図で撮影する場合)

機材詳細派記事の最後にあります。

どんなレンズが適してる?

どんなレンズでもパノラマ撮影に使えますが、今回はお馴染みの標準ズームレンズと50mmレンズを使いましょう!

YOSHI
YOSHI

私はz50mmのF1.2sを使いました。

どんなレンズがパノラマ撮影にいいの?

周辺のゆがみの少ないレンズが通常のパノラマ写真撮影には向いています。反対に全周(360°)パノラマ撮影には魚眼レンズや超広角レンズを使います。

YOSHI
YOSHI

全周(360)パノラマは近日中のブログ「全周360°パノラマを撮ろう!で詳しく説明します(6月公開予定)

事前にノーダルポイントを見つけておく

ジャネット
ジャネット

「ノーダルポイント」は以前詳しく説明してるのでそちらを参照にしてくださいね

YOSHI
YOSHI

これで準備はできたよ。早速撮影に行きましょう。

ジロー
ジロー

どこで撮影するんですか?

パノラマ撮影に適した撮影場所

どこでもパノラマ撮影はできますが、パノラマ撮影に慣れるまではこれまで訪れたことのある所で撮影するのが良いですよ。

YOSHI
YOSHI

私のオススメ場所を教えますね。

展望スペース

高いビルの展望スペースは絶好のパノラマ撮影場所です。
70-200mmの望遠レンズを使って撮影します。

YOSHI
YOSHI

※近日ブログ[展望デッキからパノラマ撮影]で詳しく紹介予定します。

河川敷(対岸に都市群が見える場所)

Beyond the Rainbow

海の近くや河川敷は視界が広くパノラマ撮影にはうってつけの場所。
川面の穏やかな日を狙っていきましょう。

YOSHI
YOSHI

今回は私の大好きな淀川河川敷に行きますよ!

リフレクション(映り込み)を狙う
Z7/24-70 f4s(24mm) ※これはパノラマ写真ではありません

パノラマ写真の構図としてお馴染みの川面に写ったビル群のレフレクションを狙うには弱風の日を選びます。事前に撮影場所の天気予報をチェック。撮影時間帯の風を確認します。風速0-2m程度であれば綺麗な反射が拝めます。

YOSHI
YOSHI

赤枠の時間帯が風速1mですね。絶好のリフレクション日和間違いなし!

撮影手順

夜明け前に着いて映り込みを撮影するはずが今回まさかの寝坊・・・・
ということで日の出直前から撮影開始です。

※夜明け前の朝焼けが綺麗な写真(別日撮影)は[PART2 パノラマ写真スティッチ編]で紹介します。

YOSHI
YOSHI

すいません、寝坊しました・・

ヨシエ
ヨシエ

慌てないでセッティングしましょう。

①構図を決める

構図を決めて撮影するのは、いつもの撮影と一緒です。
ただパノラマはスティッチするまで最終結果が分かりません。

慣れてくると頭の中でほぼ結果が見えてきますが、それまではちょっと手こずるかもしれませんね。

ジロー
ジロー

構図が決まりません・・

YOSHI
YOSHI

構図を決めるコツです

一部分に集中

完成するまで最終結果(構図)が判からないとはいえ、ただ漠然と撮り始めると、ただ単に横に長い写真になってしまうことも。それでも面白いパノラマ写真になることもありますが、ここは事前にある程度完成イメージを頭に描いて撮影に望みましょう。

オススメ構図決定方法

最初に広角レンズで撮影。どの部分を撮影するか決める。

次の写真はある日の明け方に今回と同じロケーションで撮影しました。

撮影後写真を現像してしている時に、②の赤枠の部分をパノラマで撮ったら面白そう、というアイデアが浮かびました。

28mm で撮影

パノラマ写真というと「広いエリア」を撮影する、というイメージがありますが(勿論それもOK)、広く撮った写真のおいしい所をパノラマ撮影する、と考えるとパノラマ写真の構図を決定しやすくなると思いますよ。

スマホは便利

スマホのパノラマ撮影機能を使って完成後のイメージ作りもあり!

②カメラセッティング

YOSHI
YOSHI

構図がイメージできたら撮影開始です。

①三脚を立てます。地面が平地でない場合でも三脚だけでできるだけレベル(水平・垂直)を出しておきます。

②パノラマ雲台にレールを付けてカメラをセット。
事前に調べたノーダルポイントにカメラをセットするのを忘れずに

③パノラマ撮影したいエリアの中心部分で構図とレベルを調整します。

縦で撮る? 横で撮る?

50mmで撮影するとき基本は縦構図です。上下広く撮影できるのでスティッチ後の構図の調整に余裕ができます。ただ横構図より撮影の画角は狭くなるので撮影枚数が多くなります。

YOSHI
YOSHI

撮影後のイメージがはっきりしている時、レンズの焦点距離によっては横で撮影することもあります。

ISOとF値

ISOはそのカメラの最低感度(Z7は64)にセット。露出は絞り優先でF7.1〜F9ぐらいで。
※一般的な標準ズームレンズや50mmレンズで解像度のピークがF8付近だからです。


右から撮るか左から撮るか?

どっちから撮っても構いません。露出が明るい方から撮影しまた方が良いでしょう。今回は左から撮影していきます。(太陽に近い方)

③撮影

連続して撮影していきます。写真と写真が1/3程度重なりあうように撮影します。通常メモリの15°づつ撮影していけばOKです。

15°で6枚撮影します。

360°(全周)を撮影するのに必要な枚数

90°の画角を撮影するのに必要な枚数
90°=15°x6枚

これを4回繰り返すと全周パノラマが撮れます。
※天地は別に撮る必要があります
360°=15°x24枚

専用のパノラマ雲台は凄く便利

一般的(簡易的)なパノラマ雲台にはパノラマ撮影用に15°刻みに大きなメモリが記されています。

しかし、焦点距離が望遠になればなるほど、少しの回転角度でも大きく画が変化します。そのため望遠レンズでパノラマ撮影するときは10°や5℃などの細かな回転角度で撮影していく必要があります。

参考:NIKON 焦点距離と画角 デジタル一眼レフカメラの基礎知識

LEOFOTO PAN-02 15°限定だがクリックストップできる

細かなメモリを目視で合わせていくのは面倒です。それに必ず誤差が生じます。また夜景パノラマ撮影時など、メモリが見えづらい時にどうしたらよいでしょうか?

そこで必要になってくるのが専用のパノラマ雲台です。

5°~90°まで細かく設定できて、クリックストップの設定ができるので一度回転角度を設定してしまえば、あとはメモリを見る必要がありません。また何度でも同じように撮影できるので非常に便利です。

YOSHI
YOSHI

パノラマ撮影を本格的にやりたい人は是非早めに手に入れましょう!

ミク
ミク

なんとか撮影できました!

YOSHI
YOSHI

良くがんばりました!次回の「編集編」ではソフトを使って今回撮影した写真をスティッチ(一枚の写真に繋ぎ合わせること)していきます!

機材詳細

YOSHI
YOSHI

今回私が使った機材です。良ければ参考にしてくださいね。

Ball Head 自由雲台
Bitly

安価で性能の良い中華製の自由雲台がたくさんありますが、さすが老舗のマーキンス使いやすさはダントツです。

パノラマ雲台

アルカスイスプレート互換なので手持ちの自由雲台に乗せるだけ!このサイズでは唯一(私の知る限り)実用的なクリックストップがあります(15°のみ)。

レベリングベース
Bitly
YOSHI
YOSHI

スムーズにレベル出しができるスグレモノ。パノラマ雲台に合わせて選んでね。

Bitly

コメント

タイトルとURLをコピーしました